氾濫する有害コンテンツと子供






昨日、いつものようにStage6で何か見ようとしたら、検索するまえの、
一番初めのずらーっと新着ビデオが並んでるページに、
「ん?」というものがあって、それはやたら挑発的な格好をした
金髪女性のサムネイルだったんですが、普段ならそういうのは目がスルーなのに、
クリックしちゃったんですよ、なぜか。
どうせ女性がランジェリー姿であれこれポーズ取ってみせるイメージビデオだと
思ったんです。こういうのの海外モノってどんなつくり?とか軽く考えたんだと
思います。どうせ二十分程度だしね、というのもありました。
でもクリックしてみたら・・・

モロだし、だったんですよ、女性のが。モザイクとかぼかしとかないんです。
毛もない。剃ってるのか、もともとなのかしらないけれど。
いやもう、自分にも一応ついてるのにグロテスクな形状だなと思いました。
でも、彼女が意味深な動きをしながら自分でそれを触ってるうちは、
「はー、やっぱ白人はこんなとこも色素薄いんだなぁ」
なんて、珍しいもの見たさで観察してました。人のものなんて見ることないしね。
そもそも自分のだって、見たりしないじゃないですか。
そうしたらいきなり二人の男性がそこへ登場、その二人の顔は映らないけど、
下半身はもう丸裸で「いつでもOK」な状態が大写し。
そこでもう、「ええっ!」ですよ。こんなの見るつもりなかったのに。
しかし、私も免疫がないというか、海外ポルノなんか見たことなかったので、
「大きさが半端じゃない・・・この人たち、同じ地球人?」
とか、あっけにとられているうちに、あれよあれよと、彼らはお互いに
くんずほぐれつ状態、私はもう「絶対入らない」と思ってたものが「入る」、
しかも女性の表情からして、そう痛くもないみたいだと判断して、
「そうか、ヒトの器官の形状はいろいろで、フィットするかどうかの問題なんだな」
「女にこれができるからには、ヤオイSSを読んだとき、こんなの腐女子の妄想だと
笑ってたことも、じつは、可能なのかもしれない」
なんて思いつつ、もう気持ち悪くなってきたので、見るのをやめました。
三人でけっこう忙しくいろんなことをしていて、その行為のなかには、もし私なら、
絶対にしたくない、不衛生きわまりない行為も含まれていましたからね。
oh, yeah...fu*k me, ah...come on....
とか言いながら、女性の表情がわりと平然としていたのが救いです。
もし痛そうだったら、私ももっと気分が悪かったと思います。
実際、途中まで見た感想は、「グロテスク」としか言いようがありません。
自分でクリックして、途中まで見たくせに、なんかどこかに謝罪と賠償を
求めたくなりましたよ。こんなもの、表通りに置いとくなよ、気持ち悪い!って。

で、まあ私はもういい歳の大人だし、この不快さも自分の招いたことで、
しょうがないと認識してますが、これをもし子供がクリックしちゃったら、
どんなふうに受け止めるんだろう、と。
成人男女における合意のうえでの性のバリエーション自体は、否定しません。
私に関わってこなければいい話。だけどね、もう小学生がインターネットを
見てる時代なんですよ。学校でもパソコン使った授業やりますし。
Stage6、不安定感と検索性の悪さがたまに傷だけど、画質良くて好きでした。
でも、こういうの、そのまま置いとくのは、公序良俗の観点からいかがなものかと。
せめてログインしなきゃ見られないようにするとか。なんとかしたほうが
いいと思いますよ。私は。
YouTubeは検索性のよさ、豊富なコンテンツが売りですが、まだそのへんは
配慮されてる気がします。

有害コンテンツから子供を遠ざける?はぁ?今頃なに言ってんの、と
思われるでしょうが、自分に子供がなく、自分自身もそういう有害サイトを
見たことがないと、身近なこととして問題意識持ちにくいんです。
うちの甥たちが、あと数年でパソコンに触るかという年頃になってきたので、
これはマジやばいと考えざるをえなくなったんですよ。
そして、このまえ、ちょっとみんなが言ってるエロゲーって実際どんなの?と、
エロゲーのソフト会社のサイトを見回ったりしてみたことも記憶に新しいので、
あれで、ほんと、これはマジなんとかしないと、と思いましたね。
いちおう18歳以上の方のみ閲覧ください、という断り書きはあるものの、
そんなの中学生の男の子ともなればリビドーで突破してしまいますよ。
つまり、誰でも簡単にエロゲーのエッチシーンを見られます。
エッチなシーンがあるゲームがエロゲーという認識しかなかった私ですが。
正直、驚きましたね。
その「エッチなシーン」の過激さが私の想像を遥かに超えてたんですよ。

こんなことしたら、女の子死ぬで。

というシーンが満載。こんなん18歳以上でも見たらあかんやろ、という。
もちろん絵だから死なないし、どんなアクロバティックな体位も、どんな屈辱も、
耐え忍んで、なお髪の毛サラサラ、綺麗な顔のままなんですが。

私が倫理的に一番許せないと思ったのは、妊婦と幼児の絵です。男性に、
レイプや痴漢願望が、あるならあるで、実際の人間の女性に実行しない限り、
商品の力を借りて、出すもの出して、ティッシュに丸めて捨てるぐらいのことは、
まあ、私のなかでは「そういうこともあるのかな」ぐらいです。
そんな姿を見たくはないし、知りたくもないですが。
でもね、妊婦というのは新しく生まれてくる生命の象徴でしょ。
それを絵とはいえ玩具にする。これは私的には許せない。
女が、命をかけて新しい命を産み出す、ということの重さがわかってない。
十ヶ月、自分の身体の変化と戦いながら、自分ではないもうひとつの命を、
胎内で育むということを、こんなに軽く考えて欲望の玩具にしてしまえる、
そんなゲームをつくる大人の神経がわからない。
その意味では、安易に「なかに出してぇ」とかいう台詞も嫌ですね。
この国の大人は、若者に、そんなに命を軽く扱ってほしいのかと。
そして、年端もいかない子供の絵です。これは、驚いたことに、男の子もいる。
小さい男の子も意地汚い商魂のターゲットにされる時代になったのかと、
私はここでまた甥のことを思い出し、暗澹たる気分になります。
未発達な身体を綺麗だと思う人がいることは否定しません。
が、未発達な精神までも玩具にするようなゲーム、「お兄ちゃん、もっと」なんて
裸の子供に言わせるゲームは、なんかの悪夢としか思えません。
私が殺人の起こるミステリを読むからといって、実際に人を殺すわけじゃないように
そういうゲームをしている人も、脳内だけで満足していてくれればいいのですが、
殺人ミステリは犯人が捕まり、謎が解けることにカタルシスがあるのにくらべ、
チャイルドポルノは、子供に性的虐待(虐待ですよね)を加えることが目的なので、
つい現実になりやすいのではないかと危惧してしまいます。
何しろ殺人は簡単にはできない重罪ですが、抵抗する力がなく、何をされても
意味がよくわからず、黙っていてくれそうな子供は、そのへんを歩いてますしね。

まあとにかく、こういう「有害コンテンツ」(あえて言い切りますよ・Plalaの
フィルターだって、それらを有害コンテンツと定義していますからね)が、
ネットには氾濫しているわけです。
性的なものばかりあげましたが、汚い言葉や造語、差別用語が飛び出す
2ちゃんねるのような掲示板や、個人のサイトやブログだって、
子供にとってはじゅうぶん「有害コンテンツ」です。
ワンクリック詐欺や、言葉巧みに子供を誘おうとする書き込みを載せた
出会いサイトも、もちろん有害です。
そういった有害と思われるものから、子供を遠ざけておきつつ、
ネットの便利な面を活用できる力をつけさせるには、どうしたらいいでしょう。
「フィルターの設置」と言いますが、中学生あたりになると、なまじっかなものでは
自分で解除してしまう子がいてもおかしくないし、そのフィルターも、
Stage6までも、はじくものでなければ、意味がない。
個室で触らせないで、みなの見ている前でだけパソコンを使わせる、
というのも、年齢的に限界があるように思います。
携帯を持たせるようになると、携帯からネットにアクセスすることもできます。
結局、完全に子供が「有害コンテンツ」を見ないようにするには、親の決めた
サイトとリンク先しか見せない、ということになり、それではネットに必要な
取捨選択の力が育たないのでは?という本末転倒なことになります。

政治的になんとか解決できるものではないし、公権力の介入なんて、
ネットには最もそぐわないこと。
これも時代のツールだから仕方ない、親は自分の子供に、何が有害で
何がそうでないかの線引きをする力をつけてやるだけ、といっても、
実際は、有害性というのもグラデーションで、そうそう簡単なことではないし、
頭の痛い問題です。
今、小学高学年から思春期の子供を育てている方たちは、この難問に
どう対処しているのでしょう。
傷つかずに育つ子なんてない、興味本位で見た女性器がグロテスクで
トラウマになる小学生の男の子がいても、それはしかたない、自分で
大人になっていく過程で、乗り越えるしかない、まあ、そうも言えますが、
せめて愛する子たちの傷は最小限に留めたいと願うのが、親ですよ。
私の甥っ子たちに対する気持ちも、親とは比較になりませんがそんなふうです。

未成年の子供にパソコン(携帯)を与えている親御さん。
あなたのおうちでは、どうされていますか?






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