足の裏は別世界?

今朝、くろが実に17日ぶりに姿を現わしました。何事もなかったみたいに。
こっちは驚きましたよ。一体どこでどうしていたんでしょうねぇ?
でも、ひどくお腹を空かせているとか汚れているとかいう変わったところもないので、きっとどこかのお家で可愛がられていたんでしょう。
最近、うちの夫までが、「くろはどうしたんやろなぁ」と言っていたというのに、今日になって、のこのことやって来て、何の屈託もない姿をみると、「猫には忠義とか恩とかいうものは通じない」ということを思い知らされますねぇ。といっても、彼女にしてみれば、そっちが勝手に餌くれるから食べてあげてるんでしょ、ということになるんだろうけど(~_~;)

さて、猫たちも外から入ってきて、いちいち足なんか拭いてないし、修理の人たちなんかも土足で平気で入ってくるので、私としては無頓着な夫にハダシで歩き回るのをやめてもらいたいところなんですが、夫いわく、「こっちではな、足の裏は別世界なんや」と。
要するに、足の裏は手やその他の身体の部分と違って、汚れていてもかまわないところ、ということなんですよ。
でも、日本人なら嫌ですよね、その足でベッドに入るんだから・・・(~_~;) なんか衛生上よくないような。抵抗感じません?
ほんとにそうなのか、マークさんに確かめてみると、確かに家の中でスリッパをはく人もいるけれど、たいてい土足だということです。なるほどね。でも、この常識が案外くせものなんです。

アメリカ家庭におよばれに行くと、お客様用のスリッパなんか、たいていおいてないと思うんです。土足でも当たり前だから。でも実際には、家の人たちがハダシで歩いてたりするわけです。現に、マークさんちの子供は、ハダシで庭と家とを往復してました(~_~;) それはべつに汚いと咎められることはないんですよ、ここでは、やっぱ、「足の裏は別世界」なんですね。
およばれに行った私たちは、靴を脱ぐべきか脱がざるべきか、玄関でちょっと微妙に悩むことになります。靴で上がってもいいんだけど、でも、家の人がハダシなのに、客の自分だけ靴を履いていてもねぇ。といって、ハダシになれば、足の裏が汚れるのが気になるし、第一、冬はフローリングの床などが冷たいです。何か、厚手のソックスを履いていって、汚れてもいいと開き直るか、または自分専用のスリッパを持参するのがいいようです。

ちなみに、こちらには、日本で当たり前に売っているようなスリッパはありません。
お風呂上がり用だと思われるタオル地でできたものや、冬場ならもこもこしたボアつきスリッパしかみかけませんね。で、それが案外高いんです。一足$10くらいするんですよ。日本だったら、普通のスリッパなんて、数百円ですよね。
ホテルにも、当然スリッパなんて用意されてないので、アメリカに長期滞在するなら、なにはともあれスリッパをもっていくことをオススメします。

カリフォルニア・ドライヴ旅行

更新が滞っていますが、じつはここ数日、またしてもドライヴ旅行に出ていました。
計画(といってもツメが甘いので単なる思いつきに近い)では、サンタバーバラ、ロスを経由してカリフォルニアを南下、サンディエゴまで行き、ついでにメキシコとの国境を見てくる、というものでしたが、この冒険旅行は大幅に変更され、惨澹たる結果に終わってしまったのです(~_~;)

まず、初日に泊まる予定をしていたサンタバーバラまで行けず、少し手前のピスモビーチというところで一泊。
翌日は、ひなびた感じのピスモビーチを少し散策したあと、ロスまで移動して、ハリウッド通りの近くで宿をとりました。その日のうちに、ハリウッドスターを並べた「ろう人形館」や、スターの手形足型が地面のコンクリに彫り付けてある「マンズ・チャイニーズ・シアター」を観光。
次の日はユニバーサルスタジオをじっくり見学しようと思っていたんですが、ロスって予想していたより暑い! 根性なしの私たちは、ああいう遊園地みたいなところを歩き回るのは、すごく疲れるんじゃないかと断念。午前中、ビバリーヒルズやグリフィス天文台などを車で回りました。で、正直そんなに面白いと思わなかったので、当初の計画では、ロスに二泊するつもりだったんですが、もうこのクソ暑いロスから逃れてサンディエゴまで行ってしまおうということに。だがしかし!
いや〜、ロス市内の混んでることといったら!! フリーウェイだというのに時速十キロの超トロトロ運転。お腹は空くし、気分は悪くなってくるしで、いったんフリーウェイから降りたその時点でもう二時を回ってました。さっさと走ればサンディエゴまで二時間もあれば行けると思うんですが、まだ市内のど真ん中。これじゃ、いつ行き着けるかわからないし、体力の限界だ、ということで、もうサンディエゴは断念して引き返すことになってしまったんです。
またしても恐怖の渋滞を我慢して北上、もう夕刻になった頃、オクスナードという港街まで来て泊まりました。
翌日、オクスナードから、最初に泊まるはずだったサンタバーバラまで。フリーウェイをすいすい走り、お昼ごろには着いたので、この日は楽勝だと思っていましたが、甘かったんですねぇ。土曜日の観光地ということで、ホテルは満杯。空いているところがあっても、めちゃ高い。えっ、この部屋でこの値段?という感じなんですよ。ぐるぐる探し回って疲れ果て、もうサンタバーバラはあきらめて、どこか他の町に泊まろうと言う夫と、あくまでサンタバーバラに泊まりたいと主張する私とが激突、けっきょく私のワガママが勝って少し郊外のモーテルにやっとのことで落ち着いたときにはすでに四時ぐらいでした。しかし、このモーテルがまた、今まで私が泊まったことのないような安モーテル。なのにすごく高かったんですよ。あとで自分でも後悔する羽目に・・・(~_~;)

やっぱり、今はバケーションシーズンでしょ、学校もお休みになってるし。観光地はどこもすごい人ですね。私はあまり人ごみに強くなくて、すぐ疲れてしまうんです。だから、ロスやサンタバーバラより、それまで名前も知らなかったひなびたビーチが意外とよかったです。あれこれ欲張るより、ああいうところで連泊して、のんびりすればよかったのかもしれないって、今では思いますね。
でもねぇ、今回、やっぱりアメリカは広いと思い知りましたよ〜。
町から町へとドライヴしてると、人影や建物なんか全然みえない、砂漠に近いような場所が延々と広がっているんです。360度、どこを向いても日陰なし。そのなかをどこまでも真っ直ぐなフリーウェイがずうっと続いている。あんなところ走ってたら眠くもなりますよ。案の定、途中、事故らしき光景を何度か見ました。夫も、「なんか、前の車ばかり見て走ってたら、催眠術にかかったみたいに眠くなってくる」と言ってましたね。私は隣で寝てたんですけど(~_~;) でも、時速120キロぐらいで走ってるから、いったん事故を起こせば怖いことになりますよね。無事に帰ることができて、ほんと、よかったと思います。
街の印象などはまたおいおい書いていきたいと思いますので、今回はこのへんで。

夫婦喧嘩@ビバリーヒルズ

さて、今回の旅行で訪れたところで、いちばん私好みだったのは、ひなびたオクスナードの浜辺ですね。
入り組んだ小さな湾にヨットハーバーがあって、外洋に面した道路を行けば、小さなビーチがあります。遠浅の白浜みたいなビーチですが、誰も泳いでなくて、ほんと、観光地化されてない地元のビーチなんですよね。遠くにヨットが浮かんでいるだけで、そのほかに誰もいない浜っていうのは気持ちよかったです。だいたい、私はごみごみした夏のビーチが嫌いで、海に行くなら、秋から冬、春先がベストだと思ってますから。なんか、そのほうが、ハイレグのおねーちゃんやヤンキーサーファーがたむろしている夏のビーチより、ずっとロマンチックじゃないですか? だぁれもいない浜の砂のうえを、裸足になって歩いていると、それなりに詩的な気分にもなってくるというものです。これこそ非日常、旅の醍醐味かもしれません。

ひきかえ、ロスは最低でした。いや、私たちの場合。
暑いし、ごみごみしているし、スモッグが多くて空気は悪いし。まだサンフランシスコのほうがきれいな印象ですね。実際、何人かのアメリカ人に聞かされましたが、サンフランシスコとロスだと、やっぱりサンフランシスコのほうが人気あるみたいです。
観光名所のこまごました印象などは、ガイドブックを見ていただくとして、ロスで特筆すべき出来事は、やはり「夫婦喧嘩@ビバリーヒルズ」でしょうか(~_~;)

まぁ、聞いてください。
私の提案で、これも名所だからとビバリーヒルズの豪邸を見に行ったんですよ。でも、夫はどうも初めから乗り気でなかったんですね。なぜって、こちらの豪邸を見ると、私が必ず、「同じ人間でありながら、こんな暮らししてる人もいるねんなぁ」とかなんとか言うからなんです。夫はそれが嫌みたいなんですよ。でも、私としては、ほんとにそう思っちゃうんですもん。ほら、世界中にはいろいろな国があって、それこそ私は上海の汚い裏通りも見てますから、この世にはいろいろな人がいろいろな暮らしをしている、その事実に単純に感動するというか、ある種の感慨を覚えちゃうんです。なんていうか、世の不合理、あるいはもっと宗教的な無常感みたいなものを垣間見るって感じですかね。大袈裟かもしれませんが。それで上記のようなセリフがつい口をついて出てくる。だけど、うちの夫には、私のこのセリフが、まるで、夫自身に対して「甲斐性無し」だと言っているみたいに聞こえるらしいんです。そういうこととは、ぜんぜん違うって説明してるのに。ったく、わかりませんねぇ。男ってそういうもんなんですかねぇ。

とにかく、乗り気でない夫を説き伏せてビバリーヒルズまで車で行くと、パームツリーが植えられた閑静な道路に、ずらりと豪邸が建ち並んでいました。凝ったポーチやきれいに手入れされた庭が目に飛び込んできます。
私は純粋に美的観点から建築物を見て楽しむのも好きですから、ごく素直にすごいなぁと思いました。これでもかと意匠を凝らした豪邸が並んでいるんですから。で、また例のセリフ。
「いやぁ〜、同じ人間でありながら、こんな豪勢なお家に住んではる人もいるねんなぁ。すごいねぇー」
すると、夫いわく、
「フン。僕はこんなん嫌いやな。こんな家に住みたいとも思わん。第一、こんなとこに住んでたら、人間腐ってくる」
「何もそこまでいわんでもええやない。私はいっぺん住んでみたいと思うな」
「あんたなぁ、こんなとこに住んどったら、大変やないか。買い物ひとつ行くのも。近所付き合いかてあまりないやろし」
「何言ってんのよ、こんなところに住んでる人は、こまごました買い物なんか、メイドさんにさせるんやないの、当然。近所付き合いだって、奥様方は午後のティーパーティやらそんなん開いて楽しんではるんと違う?」
「そうかもしれんけど・・・フン、そんなことばかりしとったら人間駄目になる(眉間に皺)」
「そういう生活したこともないのに、そんなこと言えるん? 人間がどうたら、それはいい過ぎってもんちゃう? (茶化して)案外、あんたも自分がやってみたら人が変わったりして」
「いいや。僕はほんっとに嫌いやな、こんな生活したいとは全く思わんな(断言)」
「なにムキになってんのよ?(笑)」
「べつにムキになってないやないか。ほんまのことやからそう言うてんねん」
「そうかな? 私にはムキになって否定してるように見えるけど?それって妬みちゃう?(笑)」
「誰が妬んでるねん、僕はほんまに嫌なだけや(怒)。あんたこそ、こんな生活したいんやったら、僕と結婚せんと、もっと金持ちの男としたらよかったんや」
「(ムッ)誰もそんなこと言ってないやないの、そんなんぜんぜん関係ないことやん」
「いいや、だいたいあんたは・・・

・・・と、見苦しいのでこれくらいに(~_~;)
とにかく、これからまぁ三十分やそこら、二人とも口角に泡とばしてケンカしてましたね。車のなかで。
ちなみに、私はほんと、今の生活に何ら不満はないんですよ。そりゃ、上をみたらきりがないけど、私もメイドさんが必要になるような暮らしをしたいとは思ってません。それに、夫ひとりが経済的な責任を背負い込むのもへんじゃないですか。生活は、ふたりがつくるものだから。私としては、自分が専業主婦で、経済的責任を何ら負担してないのを、むしろ心苦しいと思っているくらいです。でも、夫には夫の感じ方があるみたい。
ったく、男って・・・って感じですねぇ(~_~;)

出会い@サンタバーバラ

最後に泊まった街、サンタバーバラは風光明媚なところです。青い海にはヨットが浮かんでいて、浜から続くメインストリートにはヨーロッパ調の洒落たレストランやショッピング街があります。私たちが着いたのは、ちょうどお昼だったけれど、あいにく土曜日ということもあって、ホテルはどこも込み合ってました。それに、すごく高いんですよ。ぼったくりもいいとこ。海も何も見えない街中にある、フツーの何のへんてつもないモーテルでも、一晩$150は下らないんですから。少しでも安くていいところを、と探しましたが、そうやってうろうろしている間にも、ホテルやINNのエントランスには NO VACANCY (満室)のサインが次々に灯っていくんです。「何も焦ってサンタバーバラに泊まることないやないか。どこか次の街で泊まろう」という夫と、やっぱりここに泊まる、と言い張る私の間でまたひと揉めありましたが、ずっと郊外のほうまで出ても似たような状態で、しまいには、もう疲れたからここにしよう、みたいな感じで決めてしまいました。ほんと、今までこんなところに泊まったことないって感じのところでしたが。

サンタバーバラに泊まりたかったのには、わけがあって、丘の中腹にある「ボタニカル・ガーデン」を見たかったんですよね。「ボタニカル・ガーデン」ってのは、いわゆる植物園です。なんか、宣伝のパンフを見るときれいな花の写真がたくさんあって、お花好きの私は、そういうところをちょっと散策してみたかったんです。
ところが。
ひとり$5も出して入ったのに、ガーデンとは名ばかり、植物の手入れは悪くひからびて、満足に咲いている花とてない状態。超ガッカリしました。そそくさと出てしまいましたが、これぞ「ボタニカル・ガーデン」ならぬ「ボッタクリニヒッカカル・ガーデン」だと憤慨しましたよ。町の中のほうが、よほどきれいなんですもん。あちこちにブーゲンビレアやハイビスカスが咲いていて。
こうなると、高いお金でボロ宿をとってしまったことが後悔されます。二重にウラミかさなる植物園でした。

翌日、メインストリートを夫と散策していると、大きな本屋を見つけたので、中に入りました。
こちらの本屋では、中でコーヒーが飲めるようになっていたりして、夫の目当てはコーヒーだったんですが、私はそこらに山積みになっているセール本をしげしげ見て回りました。
日本では見ないですよね、値引きされた本のワゴンセールなんて。でも、こちらでは見かけます。きれいなハードカバーの本が、すごくリーズナブルな値段で売られています。これは超お買い得ですね。ガーデニングの本とか、お料理の本、地図や子供向け絵本など、たっぷり写真や絵を載せた分厚い本でも数百円です。こんなの、日本の洋書コーナーで買えば数千円はするでしょうよ。目をさらのようにして掘り出し物はないかと探していたら、ふと、目の前に懐かしいイラストが。
昔、キャラメルかなにかのおまけで、花や木の妖精さんたちを描いたちっちゃな絵のカードがついていたことがあって、私はそれが大好きで集めていたんですよ。なんと、それが作品集として、それぞれに短いポエムも添えられて、立派な本になっているではありませんか!
瞬間、少女の私にタイムスリップしてしまいましたね。
「The Conplete Book of the Flower Fairies−Cicey Mary Barker」というのですが、花々や木々の妖精たちが緻密に描かれた、ほんとにファンタジーあふれる画集です。
思わず手に取ると、うわーっと夢中で見とれてしまいました。これを集めていた少女の頃の思い出も、いっぺんに甦ってくるような気がしました。Cicey Mary Barkerの妖精たち、もし機会があれば、ぜひご覧になってみてください。なんとも美しく気品があって、心が洗われるような感じがしますよ。

残念ながら、その本は値引き商品ではありませんでした。なぜ、セールワゴンの中に紛れ込んでいたのかわかりません。プライスは$25。安くはありませんが、なんか運命的な出会いを感じて、購入することにしました。
ボタニカル・ガーデンは大失敗だったけど、この本に出会えてよかったと思ってます。そんなカードを集めていたことなど、自分でも忘れていましたから。でも、これからはこの本、気が滅入ったり、苛立って眠れないときのお守りになりそうです。

オレ

ここ最近、みけがしばしばやってきては、餌までねだって食べていくようになりました。先日などはソファに丸まってしばらくするとぐうぐう寝ていました。なんという変わりよう。半年前は絶対にベランダの敷居をまたごうとしなかった臆病猫なのに。みけの面倒を見ているらしいお家の窓から可愛らしい子猫の姿が二匹見えましたから、きっとあそこでみけは子供を産んだんでしょう。で、性格まで変わってしまった。やっぱ、猫世界でも、母は強しですかねぇ。
くろは、ここんとこ大人しいです。少し太ったかも。やっぱり、世話してくれるお家があるようで、いつ見ても、食べ物に不自由しているとか、すごく汚れた姿をしているということはありません。

オレはといえば、もう完全にうちの猫と化してしまいました。毎朝ベランダから入れて餌をやると、そのまま昼はリビングでごろごろ寝たり起きたりしてます。夕方また餌を食べると八時ごろには気分的にしゃっきりするようで、ソファの角でばりばり爪研ぎをして気合いを入れ、おもむろに遊びに出ていきます。こちらが寝る前までの間にもたびたびベランダに舞い戻ってくるんですけどね。
タレがいる間は邪険にしていたオレですが、考えてみれば、あの頃からうちのベランダにじーっと座って、中に入りたそうにしてたんです。タレとケンカするので入れませんでしたが。それが今じゃ、何年も前からこうしてたって感じでのうのうと寝そべってます。最近はちょっとやそっとの物音にも動じなくなりましたしね。以前は掃除機が嫌いで、掃除機をかけるとびびって目を真ん丸にしたまま部屋の隅に逃げてたのに、もう慣れたのか、ソファのうえに陣取って高みの見物してますよ。
私も、タレがいたときは、タレと比べて「こいつはなんちゅうデブでブサイクな猫だ」と思っていたんですが、このごろ見慣れたのか、無性に可愛く見えるときがあります。ほんと、「美猫は三日で飽きるけど、ブ猫は三日で慣れる」ってなもんですかねぇ。

猫がなついてくるのはいいけれど、こうやってしっかり特定の猫の飼い主みたいになってしまうと、うっかり家を空けられなくなります。
この間、旅行に出るときだって、一泊ぐらいならまだしも四泊五日となると、その間、オレのことをどうしようかと思いました。ベランダがあるから寝場所には困らないだろうけれど、餌ですよ、問題は。このアパートにはこっそり猫を飼っている人も複数いるし、たとえばくろやみけにくっついていったら一緒に餌にありつける確率も高いんですが、それでもねぇ。他力本願はやはり心配。ということで、ベランダの隅に大きめの箱を置いて、中にどっさりドライフードを盛り、器に入れたお水も添えて旅行にでました。これでまぁ当分しのげるだろうと。実際、一日や二日、食べなかったからといって、もう大人になった猫が飢え死んだりはしませんし。なんとかやっていくだろうと。

私たちが旅行から帰ってきた夜、まずしたのは、ベランダの餌がどうなっているか確かめること。餌はまだ余っていましたが、お水はからっぽでしたね。それを見届けると、さっそくオレを探しにいきました。
アパートメントの敷地内を、「オレ〜、オレにゃ〜ん」と小声で呼びながら歩いたんですよ(~_~;)
夏のことで窓を開けているお家もあるし、「何をやっているのか、あの日本人夫婦は」などと不審がられやしないかと思いましたが。まぁ、案外すぐ見つかったのでよかったです。くろと遊んでいたんですよ。おいで、というと、素直に私たちのあとをトコトコついて部屋までやってきました。やっぱりお腹が空いていたようなので、餌をやると、あとは普段通り、リビングでごろんと寝そべってました。でも、心なしか、ちょっとご機嫌斜めな様子。毎日毎日ベランダにやってきても、入れてくれるはずの人の姿はなし、オレも餌はあるものの水がなくなってしまい、「こんなんじゃ食べられないよ!」と怒っていたのでしょうか(~_~;)?
不憫に思って、喉をなでてやったり、話しかけてやったりして、ご機嫌とってました。

そのしばらく後のことです。
リビングのソファにて、私は膝の上にパソコンを置いてメールを書いたりし、隣では夫がビールを飲みながらテレビを見ていたんですが、テレビの横で寝そべっていたオレが何か言いたげにのっそり起き上がると、トコトコとこっちに来るんです。お外に出たいのかなぁと思っていると、夫のほうをじっと見あげて、ひょいと膝に乗り、いきなりお腹に抱きつく(?)じゃないですか! で、そのまま夫の腕の中で甘えるみたいにしばらく寝てました。
ふだん、こんな行動は絶対しないので、びっくりしてしまいましたよ。
餌をねだるときぐらいは足元にすりすりするけれど、人の膝のうえになんか、乗ったりしたことなかったんですよね。
いや〜、驚きましたねぇ〜。
でも、それにしたって、ふだん世話してやってるのは私なのに(まぁ、そのとき私の膝にはパソコンがあったんですけど)。
喜んだ夫は何をカンチガイしたのか、常日頃は私に「猫ばかり可愛がって(僕のことはほったらかし)」などと嫌味を言い、腹いせに、嫌がるオレのシッポを意地悪して引っ張ったりしていたくせに、この時ばかりはオレに向かって「おお〜、お前にもやっぱりわかるんか、(私たち二人の)人間性の違いが!」などとほざいておりました(-_-)

それにしても、猫だって寂しいとか感じるんですかねぇ〜?
動物のすることをあまり擬人化してみるのもちょっと問題ですが、なんか、いかにも「寂しかったよぉー」といわんばかりのタイムリーな行動でしたね。
う〜む、顔はブサイクですが、可愛いヤツです。

言ったもん勝ち?

このところ、なんだかよその掲示板ばかりのぞいてます。
ことの初めはヤフーの掲示板。そこに「2ちゃんねる」という語がたまに出てくるので、何かなぁと思って調べてみたら、それって巨大掲示板群だったんですね。みなさんご存知でしょうか?
2ちゃんねるにハマってる人を「2ちゃんねらー」と呼んでみたりするそうですが、なんていうんでしょう、誰にでも開かれたというより、どこかアンダーグラウンドというか、ある種独特の狭い身内意識を刺激する雰囲気があって、何かとわずらわしい「2ちゃんねる用語」に悩まされますが、読み出すと怒涛の本音爆裂。これが、罵り合いや煽り、荒らしなどを呼び、ともすればお下劣・低俗に流れる面も多々ありますが、それはそれで「へぇー」という感じで私には新鮮です(~_~;)

もうひとつ、このごろ面白く読んでいるものは、その「2ちゃんねる」の雰囲気と対極に位置するといってもいい、アサヒ・コムの「女性発532・みなさまからのおたよりコーナー」。
ここは、掲示板でなくてアサヒ側が読者からのメールを紹介するコーナーですが、一方通行でなく、その元メールにいろんなレスがついて、議論ができる形式になっています。
こちらは圧倒的に女性が多いせいか、けっこう馴染みやすいし、トピックも「ワイドショーネタ」みたいなものから、もっと高尚な政治・思想に関する議論まで幅広いです。私にとってはじゅうぶんオープンな感じがしますが、男性にはちょっと入り込みづらいかも? もちろん、アサヒの編集部でチェックするので、目に余る言葉づかいや誹謗中傷、差別的発言、度の過ぎた個人攻撃などは掲載されないことになっています。が、こちらはこちらで、「2ちゃんねる」とはまた違うハイソなプライドを持っていらっしゃる方々の投稿が多く、長い文章のすみずみまで自己主張とセルフディフェンスが巧妙にはりめぐらされているせいか、しばしば表現が回りくどく、読んでいると頭が痛くなってくるという面があります(~_~;)

こんな掲示板見てると、日本人ってこんなに議論好きだったのかなぁと思いますが、きっと顔が見えないし、肩書きとかもわからないから、強気で自己主張できるという人も多いと思いますね。2ちゃんねる内において、ネットでしか自己表現できないオタクで引きこもりなキャラクターというのは一番蔑みの対象みたいで、よく相手を罵倒するときに「オマエ、どーせ友達もいないもんで、こんなとこで荒らしなんかやって誰かにかまってほしいんだろ、うざいんだよ、このヒッキー(「引きこもり」のこと)が!」なんてやってますが、そもそも裏を返せばそういうキャラが多いんじゃないかって気もしますね、全体に(だからときどき「傷を舐めあう」ようなトーンになる)。

私はじかに顔を見ていても、相手が目上でも目下でも、わりと好きなことを好きに言うタチなんで、よくずーずーしいと思われます(~_~;) こういう性格はたいていの男の人に(女の人たちにも?)敬遠されがちだし、日本で生きるぶんにはやや不利なところもありますが、海外ではたいてい役にたつもんです。
ここアメリカですが、人々が特別に議論に強いとか洗練されてるっていうわけじゃなくて、ただ押し出しが強いっていうか、どんな屁理屈こねてでも言ったもん勝ち、ってとこがあるからじゃないでしょうかね。英語がうまく喋れなくても、スパニッシュの人とかすごいですよ、訛りだらけ、文法無視でも喋りまくって勝つ、といいますからね。日本人なんか、ちょっと言葉に自信がないと、もう声まで小さくなっちゃってへらへら笑ってばかりいることになりがちなのに。やっぱ気合いの差かしらね〜。あそこまでのバイタリティを身につけられたら恐いもんなし、と思うのは私だけでしょうか? まぁ、少なくともネット世界では、日本人も「言ったもん勝ち」に慣れつつあるんだから、そのうちこの差も埋まっていくのでしょうか?


人生の年表

掲示板でも言ってたんですが、どうやら、帰国が延期されることがほんとに決まったみたいです。夫の仕事の都合なんですけどね。ほんらいは9月20日まで滞在の予定で、ビザの期限も20日までだったんですが、10月末ごろまでこちらにいることになりそうです。
まぁ私には詳しいことはわかりませんが、夫の研究が佳境に入っていて、できるならこれを仕上げてから帰国したいということです。私はぜんぜんOKですよ。サンディア研究所のほうでもOKが出たので、ビザも延長となりました。
これで、残りあと二ヶ月のアメリカ滞在となったわけです。

さて、昨夜は夫とふたりで、大学入学以降の互いの人生をそれぞれ年表にしてみました。
というのも、私の誕生月は8月で彼のは9月。あー、お互いまた歳をとるんだなぁって、しみじみ思う今日このごろなんです(~_~;)
私はいよいよ三十代も後半に入り、彼は今年で四十の大台(?)に。ふだんあまり意識しないけれども、昔の写真とか見ると、やっぱり若かったなぁって思い始める年齢?
こっちにいたら、東洋人の私たちは若く見られることが多いんで、白人系アメリカ人からは、「あなたたちって、そんな歳には見えない。トクしてるじゃない」なんて言われてしまうんですが、やっぱ過去の自分と比べると確実に歳はとってるんだなぁって感じますよ。見た目で言えば肌のきめ細かさとかシワなどの程度がやっぱり違ってるし、疲れやすさとか肉体的な回復力っていうのも、じわじわ違って来てます。あー、自分も、もはや立派なオバサンって呼ばれる歳なのかなぁって思いますねぇ。思わずデジカメで自分たち()の写真とって、まじまじと見つめてしまいました(~_~;)

まぁ肉体的な老化現象はしょうがないとして、問題は頭の中身と心理状態がそれについていってないことですよ。
寝る前、ベッドに入ってから眠くなるまで、夫と二人で「しりとりゲーム」とかしてるんですが、おいおいそんなことしてる歳かって。しばしば自問自答(~_~;)
だってねぇ、小学生の子供が二人ぐらいいても、ぜんぜんおかしくない歳じゃないですか。
「あなた、○○子の担任の先生に言われたんですけどねぇ、あの子ってば・・・(あーだこーだ)」
「そうか、じゃあ今度よく言って聞かせてやらなきゃな」
「あなたから言ってくださいよ、私の言うことなんか聞きゃしないんだから、あの子」
「子供の教育については、お前にまかせてあるだろ」
「あら、今時そんなこと通じませんよ、だいたいあなたは・・・・(あーだこーだ)」
とか言い合ってるのが普通じゃないんですかねぇ、こーゆー歳だと。あくまで想像ですが。
いや、何をもって「普通」だとかって、このご時世、もう言えないし、言いたくもないんですけど、それでも、寝る前に「動物しりとり」で、
「うし」
「しまうま」
「マングース」
「す?す・・・ちょっと待てよ。す・・・スズメ!」
「ちょっとぉ、スズメって動物? あれって鳥類とちゃうのん?」
「いや、鳥かて広い意味で動物やろ」
「うそ、動物じゃないわ」
とかやってると、ついつい(こんなことやってる場合かいな?)という思いが心に浮かんでしまいます(~_~;)
ほんと、私たちこれからどーなるんだろうね、とたまに言い合ってますよ。

子供でもできたら、こんなお気楽ノーテンキな生活も変わるかなって思うんですけど、私も夫も、不思議と子供に執着心ないんです。
できたらできたで可愛がるけれど、できなきゃできないで人生楽しもうってスタンス。二人とも、そのことについては珍しく意見が一致していて、「積極的に、どうしても欲しい!とは思わないけれども、もしできたらその時は責任と愛情を持って育てる」って感じ。自然体でいこうや、と言ってますね。

このまえ、サンディア研に勤めるレネさんという方(ジムさんを紹介してくれた人)のお宅へお招きにあずかったんですよ。レネさん自身はうちの夫と同じ歳(40)で、ダンナ様は少し年上かな。子供はなし。どうやら作る気もないみたいです。閑静な住宅街で、天井の高い、ゆったりとしたお家にお住まいでした。ご夫婦そろって面倒見のいい、とっても素敵な方たちです。見た目の美醜を越えて、人柄の良さが笑顔ににじみ出ているってタイプですね。インテリながらもラフな格好をしたアウトドア派で、ご夫婦でハイキングに行ったり、ペアのTシャツなんか着て写真に収まっているところを見れば、夫婦仲もすごく円満そう。それこそ人生楽しんでるって感じです。
三時間以上もお邪魔して、食事をしながら話したり、CDのコレクションなどいろいろと見せていただきましたが、ん〜、なんていうか、精神的にも物質的にも余裕ありますねー。それが嫌味じゃなくてサワヤカで、ほんとにいいカップル、羨ましいなと思いました。帰りの車のなかで夫とふたり、いい人たちやねー、ああいうライフスタイルもいいなぁって、うなずきあってたりして。いや、これから歳をとっていくうえで、いいお手本というか、「ああいうの、いいな」というサンプル見せていただいた気がしてます。

けど、人生の年表なんかつくってみた結果、思ったんですけど、私自身について言えば人様に自慢できるようなことは何一つしてませんねぇ(~_~;)
まぁ、後ろ指さされるようなこともしてませんけどね。
夫も私も、二十代はそれなりにいろいろ大変なこともありました。それでも夫はやっぱり自分の人生の中心っていうのかな、それを見据えていろいろ苦心してきた、それでこそ今ここに彼自身の立脚点がある、という感じに見えますが、私はどうだろうなぁって。
過去を後悔してるわけじゃないし、夫と私、それぞれにまったく別のタイプの人生だったわけですが、履歴書にちゃんと書けるものを持っているのはやっぱり羨ましい。人生の成否は履歴書なんかに書けないというのも確かですが、やっぱりきちんと履歴書に載せられるような成果をもっていると、世の中、どんな人、どんな場合にでも納得してもらいやすいですよね。その点、夫が少し羨ましいです。

夫は、現在、「自分は研究者であり、科学者である」という確固たる自負を持っているように見えます。
もはや人生の折り返し地点近くまで来てしまった私にも、今更ながら、やっぱりそういうものが欲しいなと思います。もちろん、何の努力もしないで、ないものねだりはいけませんけど、ね。

ネットアイドル

日本では、そろそろ残暑の厳しさも去りつつあるのでしょうか?
こちらは、ずいぶん涼しいです。もう長袖ですね。

最近ちょっと精神的にダレ気味です。
日本語の本が読めない環境って、つくづく退屈で仕方ないと思うようになりました。ネットでは相変わらず人のHPとか掲示板とか読んでますけど、なんか、飽きてくるんですよねー。しょせん、玉石混合だし。何言ってるのか、わけのわかんないHPや掲示板も多いし。やっぱりちゃんと時間をかけて、自分の選んだ作家の分厚いミステリでも読みたい。そろそろ活字中毒の禁断症状が・・・
ここにいると、アメリカやイギリスの作家なら原語(英語)で読むチャンスなんでしょうけど、そんな体力も気力も(実力も)ない〜〜(T_T)
やっぱ、私にはアメリカで骨を埋めるなんて覚悟はできそうにないですね。
うーん、生活ってことだけ考えれば何でもあるし、郊外に住んでれば犯罪も少なくて、気楽でいいんだけど、何事もおおざっぱというかね、その〜、リバモアだってたかだか百年ちょっとの歴史しかないわけですよ、もう土地そのものに、人間の歴史の厚みが醸し出すロマンみたいなものがないなぁと思ってしまうわけです。やっぱりね。

さて、ここんとこ面白いのは、「ネットアイドル」。
何をいまさらですが、あらためて検索してみると、男性やニューハーフのネットアイドルもいるし、星の数ほどいる女の子でも、写真見てると、なるほどこれならと思えるような「アイドル」顔の人から、「何カンチガイしてんの?」って、こっちが恥ずかしくなってくるような人まで、ほんといろいろいますねぇ〜。で、十中八九の女の子の顔写真、みんな両目ぎょろりとひんむいた「上目遣い」のおちょぼ口なのはナゼ? あれが、男性ウケするってことでしょうか? あと、ほとんどの女の子がキャミソール着てベッドに腹ばいポーズとかとって、胸の谷間を強調してる写真をのっけてるのはナゼ? これまた男性ウケするってことでしょうか? 私としては、そんなのいっぱい見ていると、げんなりというか、どれでも同じに見えて来てしまいました。いや〜、どうせ私にはどんなに頑張ってポーズつけてもあんなふっくらした谷間ができないから、なんてひがんで言うんじゃありませんよ(~_~;) なんか、男と女って、けっこうタンジュンなもんだなぁと、しみじみ思わされたってコトです。
ということで、そーゆー扇情的な写真について、夫に聞いてみました。彼いわく、ひとこと。
「ええんちゃう?」
で、こっちもひとこと。
「飽きへん?」
「いんにゃ。飽きへんな。ご飯食べるのと一緒やから」
「ご飯?」
「毎日食ってるやろ? 食ったあとは満腹で、もうええわって感じするけど、またお腹すいて食べたくなるやないか。それと一緒や」
なるほどねぇ。そういうものなのか。なんとなく納得。

夫に勧められて、こんど私自身のプロフィールコーナーをつくろうと思うんですが、ポートレートをのせる際に、参考にさせてもらおうかしら? あの上目遣い。でもあれ、やってみたらわかるけど、思いっきり目を見開くから、目の周りの筋肉がしんどいんですよね。はーやれやれ。
しかしああいうのって日本だけの現象かもしれませんね?
こっちのアイドル歌手とかが、上目遣いの媚びた表情してるの見たことないような。(そもそも彫りの深い顔で、あれやられると、可愛いというよりコワイ ~_~;)
そういえば、中国でもそうでしたね。アイドルでも、媚び媚びって雰囲気はないですね。
やっぱ国民性かな・・・日本の男の人って、ちょっとロリ入ってる人、多くありません? いわゆる、「いい女」より「可愛い女」指向っていうか。
まっ、私自身は逆立ちしても「いい女」にゃなれないルックスなもんで、まだ「可愛い女」指向のほうが有り難いですけどね(~_~;) でもさ、この傾向の難点は、女性にしてみれば、「女の子」からいきなり「オバサン」へ移行せざるをえないこと。その中間に「可愛い大人の女」ってカテゴリが確立されればいいと思うんですが。


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