Konopiste


コノピシュチェ城


コノピシュチェ城へは、プラハから南へ約45キロ。小高い丘のうえ、森に囲まれて建っています。19世紀後半から20世紀のはじめまでは、サラエボ事件で暗殺されたオーストリアのフェルディナンド皇太子の居城でした。

中に足を踏み入れると、いきなりあちこちに武具が飾られ、立派な角を生やした大きな鹿の首が壁からこちらをじっと見つめていて、驚かされます。
フェルディナンド皇太子は非常に狩りが好きだったということで、広い廊下の壁中に、狩りで射止めた鹿の角や鳥類の剥製などが飾ってあるんですよ。なんと、部屋にぶら下がっているシャンデリアまで、立派な鹿の角を組み合わせてロウソク型の電灯を取りつけたもの。もう徹底してますね。虎や熊の毛皮の敷物や、象の足を傘立のように加工したものまであって、一種異様な感じです。
狩りなどに縁のない私などからすると、不気味の一言ですが、当時は本人および家族もこういう環境のなかに住んでいたわけですね。そのころから電気はひいてあったということで、ほんとに旧式のゆっくりしたエレベーターもあって、けっこう先進的な城だったということですが、夜なんか、この物言わぬ剥製たちにゾッとさせられそうです(~_~;)

欧米人は、キリスト教の影響もあるのか、動物と人間の間にはきっちりと線を引くといわれますよね。というか、自然を支配するのが人間である、という意識なんです。最近でこそ、環境保護などと声高に叫ばれていますが、そもそもの以前は、自然とは克服し、コントロールすべき対象だったわけです。東洋の仏教的世界観みたいに、死んだら何に生まれ変わるかわからない、自分の前世が動物であったかもしれない、などというのはちょっと考えられないことで、動物には人間並みの魂などというものはなかったわけです。そういう人たちからみれば、この剥製の行列にもまたべつの感慨があるんでしょうか。私なんか思わず、きゃ〜動物の祟りがあるかも・・・などと思うんですが、これは宜保愛子に毒されているのか(~_~;)!?

あと、皇太子はヨーロッパ各地の鉄砲や甲冑、サーベルなどの武具を収集するのが好きだったということで、その有名なコレクションを展示した大広間もあります。これまた戦闘に縁のない私には不気味に映るんですが、その数たるや、半端なものではありません。一見の価値はあります。中世の騎士が身につけていた鎧兜や、美しい象嵌をほどこした小型のクラシックな鉄砲などいろいろあって、見方によってはきれいなんですが、なんといっても、美術品としてでなくほんとうに使われていたわけで、そう考えるとこれまたゾッとするシロモノです。


トイレ・チップ

今回旅したどこでも、トイレでは係の人が座っていて、小銭を払う方式になっていました。ホテルではさすがにそんなことはないですが、レストランでも、ところによっては取られますし、公衆トイレとなると、もう必ずそうなっています。金額自体は日本円にして、せいぜい約五十円ぐらいまでですが、旅の道中、常時、小銭がいくらあるか気にしていなければトイレも借りられません。
わずらわしいのですが、さすがにお金を取るだけあって、どこも清潔にしています。ペーパーがきれていることもないし、洗面の鏡などもぴかぴかです。日本に帰って来て、人が集まる観光地などにも行きますが、やっぱり向こうのほうがきれいだったな、と思い出したりしますね。それに、このごろは、高校生や大学生なんか平気でゴミをぽい捨てしたり、道端にぺったりと座り込んだりしていますよね、あれで家に帰って、着替えもしないで椅子などに腰掛けるのかな、と思うと、日本人は清潔好き、という定説も怪しいものだ、という気になってきます。あまり神経質なのもどうかと思うけれど、みんなが自発的にきちんとできないとしたら、お金を取って管理しなければならなくなるのも、遠い話ではないかもしれません。

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