アリゾナ・ダイアリー 2005

Apr.
 1 / 2 / 5 / 7 / 9 / 12 / 15 / 19 / 21 / 26 / 28 / 29


05/04/01

ほんとは、まだアリゾナでは3月なんですよ。31日の昼です。
でもPCは日本時間になってるんで、もう4月・・・

昨日の夕方、荷物が届きました。ヤマト運輸で海を越え、税関をくぐり、ロスでいったん荷揚げされて、トラックに乗せられ、はるばるフリーウェイを何時間もかけてフェニックスの隣町、テンピに着きました。ダンボール30箱。ラクラクパックだったので、日本での梱包は三人がかりで丁寧にやってくれました。で、今度も二、三人で来るんだろうと思ってたら、なんとお一人。しかも、五十代でしょうね、たぶん。大丈夫かと心配になりましたよ。うちの荷物、夫の商売道具の本が多いもので、重いんです。一人で車から30箱、部屋まで運ぶのはキツイんじゃないかと。うーん・・・大変な仕事ですね。でも、ちょっとお疲れの様子でしたが、運んでくださいましたよ。

それから、食器類の入った箱だけ開けてもらって、ひとつひとつ厳重に包んであるのを取り出すところまで、お願いしました。ラクラクだから全部開けてもらってもいいんですが、まだ家具も足りないし、本や服などはドサッと箱に入ってるのを自分で好きにしまったほうがいいと思うんです。でも、食器はすごく手間取るんですよ。割れないように、とにかく包み紙だけでもすごい量ですから。
はじめは気さくに話をしながら二人でグラスや茶碗などの包みを解いてましたが、だんだんと無口に。いやー、なんでこんなに持ってきたのっていうぐらい、たくさんありましたから。私はオジサンが包みを開けて食器をテーブルに置いてる間、それをキッチンの棚にしまわなきゃいけない。どれをどこにしまうか?けっこう考えちゃうんですよね。普段使いの和食器はここ、洋食器はこっち、ティーカップのコレクションはこっち・・・とか。あんまり積み重ねても使いづらいし、上のほうの棚には手が届かないし・・・

いろいろ考えて、なんとか収納しましたけど、もー疲れた、の一言です。でも、ヤマトのオジサンは、うちが終わったらまだもう一軒回るとかで、すごいなぁ、体力ないとできないなぁと感心してしまいました。初めは、日本の企業だし、もう高いお金払い込んでるんだし、チップなんかいらないかな?なんてセコく思ってましたけど、やっぱりしなきゃいけない気になりましたよ。仕事はていねいだし、対応はいいし。細かいことかもしれませんが、荷物を運び入れるとき、いちいち靴をちゃんと脱いでくれるんです、こっちが何も言わなくても。面倒でしょうに・・・
ちょっとそこの奥様、海外引越しはヤマトのラクラクで正解ですわよ!
アメリカ国内での引越しも手がけているそうなので、もしもどこかに移ることになったり、日本に帰国することになったら、またお願いしようと思います。

ヤマトのオジサンと入れ違いに夫が帰ってきたので、さっそくその他の箱を開けました。
まだ夕食までに時間があったので、手工芸用品やアートフラワーなんか売っているマイケルズという店に行って、一輪挿しに使う花や絵を飾るためのピン、ヌードクッション(カバーなしの白いクッション)など買い込んで、日本から持ってきたクッションカバーをかけてソファに置き、お気に入りの絵や絵皿を壁に飾って、ちょっとした小物を暖炉のうえのスペースに並べてみたりしたら、きゃー、病院みたいに殺風景だった部屋に潤いが!!
やっぱり持ってきてよかったぁ〜!
ボタニカル調の薔薇の額の二枚セット、ロイヤルコペンハーゲンの絵皿二枚、ウェッジウッドの絵皿一枚・・・これらは絶対に手放したくないものでしたから。引越しするからって誰かにあげたくなかったし。値段じゃなくて、お気に入り度ですね。まだまだ壁にはスペースがたくさんあるので、また新しい絵を買いにいきたいです。とくに、ソファのうえに広がっている手付かずの壁は、この部屋をデコレイトする中心となる部分だし、工夫し甲斐がありそう。これは手を抜けないですね。
残りの段ボール箱には本やCDなどが入ったまま部屋に放置されてるし、ウォークインクロゼットのなかは混乱を極めてますが、TVやステレオを買い、それらと合わせて家具も選んで、本と服の整理が一段落したら、この部屋もずいぶん違ってきそう。なんか、人が住んでるって感じに。

マイケルズの買い物で時間をとられたので、夕食はスーパーのデリでコールスローサラダとローストチキンなんか買って、適当に食べました。いやー、久しぶりに日本の電気釜で炊いたカリフォルニア米が美味しい!
スーパーといえば、リバモアではセイフウェイとアルバートソンぐらいしか知らなかったんですが、こっちではフライズがたくさんありますね。フライズは電化製品専門の店もありますけど(リバモアにいたときはフライズ=電化製品の印象だった)、グロッサリー&ドラッグの店があちこちにあります。ほんと、道を走ればフライズに当たる、ぐらいの勢いで。
これら三つは、まあ普通のスーパー、中流庶民の行くところ、んー、日本でいうとイトーヨーカドーとかイズミヤみたいな感じですね。でも、こっちに来て知ったんですが、もっと上流、highendの高級スーパー「ホールフード」、「トレーダー・ジョー」(イカリスーパーや成城石井の感じ)、lowendの低所得者層向けスーパー「フードシティ」(これは・・・日本ではどうなのかなぁ・・・)もあって、商品や価格など比較してみるとなかなか面白いです。


05/04/02

昨日のスーパーの話ですが、面白いと思うのでもう少し続けます。
だいたい以下のような感じでしょうか。

超高級店「ホールフード」
オーガニック(有機・無農薬・化学物質無添加の意)フードが主体。この一帯では最も高級な店。とにかく健康志向で、ローカロリー・ローファット・無添加の、ヘルシーそうな商品ばかり並べてあります。たとえ冷凍食品であってもオーガニック。輸入商品も多く、日本のふりかけ、海苔、めんつゆ、わさびなども売ってます。ただし、同じモノでも他の店に比べて値段は高いです。ワイン売り場にも各国のワインがずらり。デリも日替わりで充実。自社ブランドのジャムやアイスクリーム、シャンプー、ボディローションなどもあって、こちらは少しお値段控えめな印象。チラシ広告を出さず、値引き商品も少ないです。ちなみに、ロールパン12個入りが約5ドル・・・という値札を見ても驚かない人々、もしくは「高いわねぇ、でも美味しそうだから」と買えちゃう人々が主な客層。海外有名ブランドのフライパンや鍋なども置いてあって、一般主婦にとっては憧れの店。

高級店「トレーダー・ジョー」
ここもヘルシー志向、オーガニック商品主体の店。でも、ホールフードに比べると店も手狭ですし、フレッシュなデリもなくて、ぐっと庶民的な感じです。こちらでも自社ブランドの商品を置いていて、それが「無印良品」的な印象。輸入食品なんかはあまり扱ってなさそうです。普通よりちょっと給料多めにもらっている人々がヘルシーフードに目覚めたら、とりあえずココって感じでしょうか。「確かに品揃えやモノがいいのはホールフードだけど、それにしても高すぎるわよ。その点、トレーダー・ジョーなら同じオーガニック商品が良心的な値段で売られてる。毎日食べるものをヘルシーにしたいのなら、やっぱりこっちよね」という人々が主な客層なんじゃないかと思います。

一般店「セイフウェイ」「アルバートソン」「フライズ」
こちらはべつにオーガニックとかにこだわらない普通の量販店。競うようにチラシも出していて、値引き商品も多く、カード会員になるとさらにお得です。ヘルシー志向もへったくれもないので、緑色のクリームでトッピングされたケーキとか平気で売ってます。自社ブランド商品もそれぞれのコーナーに並べてあって、似たような他社製品のコピーとして割安で売られています。露骨に、「○○社の××と比べてみてください」とか宣伝してたりして。実際、品質は同じなんだと思います。ホールフードやトレーダー・ジョーでは取り扱ってないちょっとした家具や家電製品も置いてます。ほんとに普通のスーパーって感じです。パンなんかでも、二斤の大きさで二ドルぐらいから売ってます。デリもそれなりの値段でバラエティをもたせてます。普通の庶民のための店。

格下店「フードシティ」
ここには、私、実際には行ったことないんですね。でも、夫は行ったことがあるみたいです。なんか、メキシカンな感じのものが多いようですね。チラシとかにも、さりげにスパニッシュが書かれていたりして。見ていると、肉や野菜なんか、ほんとに安いです。ただ、チラシの品質、紙のざらざら感とか印刷のボケ具合とか見ても、やっぱり違うので・・・うーん、行ってみないことには何とも言えませんが、格下の雰囲気がしっかり漂っています。同じモノ、たとえば特定のブランドのジュース、アイスクリームなどが安くなっているんなら、ここで買うのが断然、お得です。

さて、荷物も届いたし、整理したいところなんですが、なかなか・・・
同時に、いろんな家電製品を買わなきゃいけないんですよね、掃除機だの、テレビだの、ステレオあるいはスピーカーだの・・・
昨日、フライズの電化製品専門店に行ったのが、もう七時を回っていたと思います。どれを買うか、どこに置くか、迷いに迷って何も買えず、帰ってきてからやっぱりもめました。
だいたい前日、荷解きで疲れ果ててるのに、その疲れも取れない翌日、しかも夜になってからいろいろ見て回ろうなんて、私には無理だったんですよ。いや、静かなマイケルズのようなところなら大丈夫だったかもしれませんが、電化製品売り場って、ほんとうに苦手なんです。大阪の日本橋とか、東京の秋葉原とか、歩いているだけでもう凄いストレスフルなんです。どこもかしこも派手な映像と音の洪水、それがなんの脈絡もなく網膜と鼓膜とを襲ってくるんですから。それで、その場にいる限り、どっぷりその洪水に浸かっているわけですから。
神経にこたえるんです。すごくね。私、映画なんかも映画館では見たくないほうですし。とにかく、雑多にごちゃごちゃと響いてくる大きな音、断片的に目に飛び込んでくるカラフルな映像の刺激に耐えられないんです。息が詰まって、頭が痛くて、目がショボショボして、もうダメ。あんなところで一日ぶらぶら過ごせと言われたら、お金もらっても嫌です。

私は早く決めて、掃除機や体重計だけでも買って帰りたかったんですけど、結局はもうその場にいるのがつらくなって、手ぶらで帰る羽目に。
目下の懸案はテレビ。ブラウン管にするか液晶にするか、何インチのものをどこに置くか、それでもめてます。部屋の広さとの兼ね合いもあって、多少大きなものを買わないと、今の部屋のレイアウトでは見にくいんですよ。だけど、大きな液晶はまだすごく高いし。じゃあ部屋のレイアウトを変えるかというと、それもまた・・・
なんか、本棚の前にテレビ台を置くとか、スタンドランプの位置がどうのとか、やっぱり部屋が暗いとか、私としてはどうでも良くないけど、どうでもいい気分に。とにかく疲れました。どうせ私は、テレビがあったってダラダラ見るタイプじゃないし。見えにくいテレビだったらなおさら見ないと思いますし。英語学習という観点からは、見たほうがいいんでしょうけど。
夫も疲れたようで、でも、ロスから帰ってきて以来、チップ埋め込まれてるのか、いつもの爆発的な喧嘩にまでは至らなくて、それがまた「腹に一物ある感じ・むりやり我慢してる感じ」がして、仮面な雰囲気。だらんとソファに寝そべりながら、「じゃあ、おまえのいいようにしよう」などと言うんですが、私は「ここではソファを占領されたらダイニング以外に座るところがないんだなぁ」などと思いつつ、床でひざを抱えていました。

テレビとステレオは、もう夫の好きなのにすれば、とも思います。私、どうせ、何がいいかとかわからないし。嫌なら見ない、聞かないだけだし。私の生活のなかでたぶんテレビの占める割合はすごく少ないものだし。部屋のレイアウトも好きにしてもらって。ただ、スタンドランプの位置をベランダの入り口にするのだけはどうしても嫌だけど。似合わないし、ヘンだし。あれは寝室にもっていって、新しくフロアランプを買ったらいいかもしれない。
とにかくこのテレビ問題が解決しないと前に進めません。部屋の主がテレビになるっていうのも変な話ですが、大きなものなので、それに合わせて家具やそのレイアウトを決めるしかない感じ。
電化製品すきな人には信じられないかもしれませんが、あのテレビがずらーっと並んでるコーナーに居るのって、私にとっては苦痛なんですよ。恐怖の家電買い。まだ洗濯機や冷蔵庫なら見て回ってもいいんですけどね、音も映像も押し寄せて来ないから。あのテレビとステレオのコーナーだけは、長く居ると「助けて助けて助けて!!!」って身体が叫びだすんです。


05/04/05

なんか、急に暑くなってきたアリゾナです。
日差しが強くて、日中を出歩くには半袖にサンダルって格好で充分。車の中はもうクーラーかけてます。スーパーなど屋根のない駐車場に置いてると、すごく暑くなりますしね。でも、家の中(日陰)にいて、窓から風を通していると、そんなに暑くはなくて長袖ブラウス一枚って感じ。大阪なら、さわやかな5月なかごろの気候。湿度は低くて、昨日も今日も16%ぐらい。すごい乾燥してますから、バスルームでもなんでもすぐに乾きます。喉がやられそう。そのうち加湿器を買おうと思いますが、さあ、効くかなぁ?

このあたりの水、硬水でずいぶんミネラルが多いので、軟水に慣れた日本人が普通に飲むとお腹壊しますから、いつもペットボトルの水を買ってきて飲んでます。こっちでは水は本当に大事、アパートのオフィスでも来客用に、いつも何本かペットボトルをテーブルのうえに用意してるくらいです。でも、ほんとうに身体の水分が足りないときは、ゲータレードのようなスポーツ飲料が効きますね。水よりも速やかに染み渡るって実感しますよ。家にいるとき喉が渇いたら、いつもそれ飲むことにしてます。
水が違うなぁと目で見える証拠に、水滴が乾くと跡が白く残ります。いやぁ、こんなにカルシウムなどミネラルが入ってるんだなぁって思いますよ。見た目、汚く見えるのが嫌ですね。ガラスコップとか、洗って乾燥させても、水滴の跡が点々と。うーん。慣れなきゃいけないんでしょうねぇ・・・

まだまだ続く買い物地獄。テレビはだいたい方針がきまって、価格COMみたいなサイトでいくつかのポイントから商品を2、3絞り込み、それらを家電製品のお店で実際に見たあとどれにするか決定し、実際にはネットショップで買うことになりそうです。ネットで買い物、便利なんですよ、届けてくれるし、普通の量販店より安いんですね。
先週末は、ダンボール箱を開けて本棚に本を収納、またしてもIKEAでベッドや机を物色し、とにかく時間はかかりますけど、ひとつひとつクリアしていくしかないです。
私の今週の収穫は、モールのなかで買った二枚の絵ですね。名のある画家が描いたものじゃなくて、ホームデコレイション用の絵ですけど、やっぱり絵があるとないでは部屋の印象がずいぶん違いますよ。で、また安いんです、アウトレットとかクリアランスセールで買うと。大きさや質にもよりますけど、二、三千円ってとこですか、私が昨日買ったのは。日本でこういうもの買うと、まだ高いと思いますよ。だから思わず、きゃー、これも欲しい、あれも欲しい!!って興奮してしまいますけど、私が手に取る絵ってたいていパターン決まってて、ちょっとクラシックな匂いのする花や風景なんですね。
「またそれか。こんなんばっかり。おまえってほんまにわかりやすいっていうか、ワンパターンっていうか」
って夫には言われますが、ほんとに心から好きなんですよねえ。気持ちがなごむんです。
シンプル家具にホームデコの絵とシルクフラワーにアロマキャンドル・・・典型的なアメリカ庶民の部屋って感じ。ヨーロッパだと、ほら、家が古いもんだから外観はレンガだのなんだので出来ていて、内装の壁なんかも漆喰だったり凝った壁紙だったり・・・そんな家ならアンティークな天蓋つきのベッドも似合うでしょうけど、このアパートじゃね。

やっぱりアメリカって、ほんとに貧富の差が激しい。
地を這うように貧しくても、それはそれなりに、なんとかしのいでいるんでしょうね。富裕層ときたら、もう天井知らず。我々の及びもつかない生活をしているんでしょう。
この町にも、やっぱり貧しい地区とリッチな地区はあって、もう車を走らせていたら一目瞭然。
週末、私たちが勝手に通称「貧乏通り」と呼んでいる怪しいストリートを走って、そこにある一ドルショップやスーパーに入ってみたんですが、店のドアは開いたまま、この暑いのにクーラーも効いてなくて、安物買いの好きな私ですら、「こんな安物はちょっと」と思うような商品が並んでいて、ここはほんとにアメリカ?みたいな感じ。結局、何にも買わなかったんですが、雰囲気だけは味わってきました。ええ、もう二度と行かないと思います。

しかし、私たちの暮らしって、ここではどういうレベルになるんだろうなぁ?
いま、為替がいくらだと言っていても、ドルで給料もらってドルで生活してたら、関係ないですもんね。きっと中流庶民ってことになると思うんですけど、わかりません。いや、私、そういうのはたとえ日本にいても疎いんですよね。自分が普通だと思ってること、他人から見れば全然、普通じゃないって言われたり。
「私の生活感覚って、まあまあ普通の感覚じゃない?」
って、いつも心から信じてるんですけど、夫に言わせれば、それって時々、激しく間違ってるんだそうな。
「おまえの感覚は『甘やかされたお嬢さん』で困る。世の中にはな、もっといろんな人がおるんや」
けど、ホールフードでデリの量り売りを買いたいなぁと思っても、実際に行ってるのはパンダエキスプレスだったり。オーガニックのパンの値段5ドルにびっくりしたり。ブランド物やそうでないものが安く買えるアウトレットモールが好きだったり。アルバートソンやセイフウェイに行くと、なぜか心底くつろげたり。・・・やっぱ中流庶民ですよねぇ。うん、たぶん。夫のほうにいわれのない「貧乏根性」が染み付いてるだけだと思う。これはもう、そんなお金に困った生活してたわけじゃなし、あの人の性格の問題だと。ほんと、そんなセコくアイスクリームのふた舐めたりしてる姿を見たら、お姑さん泣かはると思うわ。もうええ歳した四十男が・・・やめてな、たのむから。


05/04/07

日本では桜が咲いていると思いますが、こちらでは夾竹桃やらブーゲンビリアが咲いています。
昨日、夫にくっついて運転免許の試験場に行ったのですが、ほんとに簡単!カリフォルニアではもう少し難しかったと思いますが、アリゾナでは予約も何もなしでぶらっと行って、簡単なペーパー試験を受け、すぐに採点してくれるので、合格すれば実地試験です。要領のいい人なら一日ですみますが、夫はペーパーだけ合格、実地試験は不合格。それなりに車を運転できる人なら、ぜんぜん問題ないと思うんですけどね、なんかツボがあるみたいで。
今回は、私も覚悟をしてきているので、そのうち免許を取ろうと思っていますが、なにしろまだITINが取れていないので、試験を受ける資格がないんですよね。

ところで、昨日はアリゾナに来てから初めてちゃんと化粧をしてみました。
♪化粧なんて ど〜うでも いいと・・・思ってたわけじゃないけど、ほら、疲れてるときって何もする気になれないし。いままでは日焼け止めだけ塗って、格好かまわず、もさーっと出歩いてました。
でも、なんとなく半袖を着てサンダルを履いたら、ちゃんと化粧して、マニキュアも塗りたいなぁなんて。これは、いい傾向じゃないかなと。

女にとって化粧とかアクセサリーとか香水でお洒落をすることは、二通りの意味があって、ひとつは自分の気持ちを高揚させるため、もうひとつは鎧として身を固めるため。どっちも他人からどう見られるかを意識してやることですが、前者が「攻め」で後者は「守り」ですね。たとえば、好きな男性に会うときにするお洒落は「攻め」で、同窓会やら女友達と出かけるときにするお洒落は「守り」。自分が相手の気持ちに入っていくためにするか、こちら側の隙を見せないよう綺麗な壁をつくるか、ということですね。
自然派志向とかのポリシーや、身体的事情(肌が弱いなど)で化粧も何もしていない女性を除き、「身を飾る」ってそういうことですよ。少なくとも、私はそう。仕事をするときは「守りのお洒落」だし、デートや誰かの気をひきたいときは「攻めのお洒落」。「攻め」と「守り」は、あくまで姿勢の問題で、派手とか地味とか、そういうのはまた別です。きっと地味なファッションのほうが好感をもたれるんだろうな、と計算して意中の男性と会うなら、それもまた「攻め」なんですよ。

車も買えたし、保険にも入ったし、銀行でカードはつくったし、家具やテレビはまだ足りないけど、どれにするかはもうだいたい決まったし、睡眠のリズムは整ってきたし、町のなかに何があるか、おおまかには掴めてきたし、ちょっと心に余裕がでてきたんでしょうね。
あいかわらず、クロゼットのなかはまだ手付かずのまま整理されてないけど。
あいかわらず、ダンボール箱はまだ数個、部屋の隅に積んであるけど。
まー、なんとかなるさ!アリゾナでは大らかにいかなくちゃ。人は思い思いの格好、他人のことなんか気にしてないし、日本人だからって誰にも意地悪なんかされないし、たとえブロークンイングリッシュでも、笑顔と度胸と根気があればなんとかなる(?)。聞き取れないことは山ほどあるけど、そのときそのときで必要なコミュニケーションはとれてるし(?)。まあね、カンもビンも紙もプラスチックも、とにかく何でもいっしょくたに捨ててオッケーの町なんだから(それがいいこととは思わないけど)、ここは。
Anyway, take it easy ! あははは!(壊れたわけじゃありませんよ)

明るく行こうぜ、ベイビー。私は根っから暗くいじけた少年→青年→中年と成長してきた夫とは違いますから。
へっ。この人生で幸せを掴むには血のにじむようなチマチマした努力が必要だなんて、昔からこれっぽっちも思ったことないもの。私には私なりの賭け方があるさ、それで失敗したら、そのときはそのとき。
だって、私は初めから形勢不利とわかっている賭けはしない。
だけど、先が読めない、それでも、どうしてもどうしても賭けたい、賭けなきゃいけないときには、手持ちのチップをすべて投げ出そう、惜しみなく。それがひどく危なっかしいように見えても、ほんとうにほんとうに心の底から欲しいものを手に入れるには、案外確実な方法なんじゃないかなと思うこのごろ。
背水の陣は、見方によっちゃ、もしかして最強の陣かもしれない。
負け犬、勝ち組、みんなみんな馬鹿馬鹿しい。私たちは勝ち負けに生きてるんじゃない。
魂の奥からビューンと手がでるほど欲しいものを、しっかりとこの両腕で抱きしめることができるかどうか、それがすべてなんじゃない?
たとえそれが一瞬のスパークだとしても。
それは、ファッショナブルなフェイクじゃなくてほんもの。ほんものなんだから。

こんなこと書いてるのも、昨夜、なんだか懐かしい人の夢を見たからなんです。
その人は働きすぎで怪我をしていて、胸から赤い血が滲み出していたんです。私はその怪我に気づかないで取り巻いている大勢の人々から、その人を遠ざけておきたくて、うまくそうしたつもりだけれど、でも、どうせまた自分から戻っていくのがわかってる・・・
知ってるよ、ほんとはひとりになりたくないこと。
知ってる、「みんなに必要とされているという高揚感」を手放せないこと。
知っている、それが幻想にすぎないとわかっていたとしても、いや、わかっているくせに、それでもそれを手放せないだろうこと。そして私はただ、見守っているしかできないこと。
バイビー、今はただ。
誰も取り巻きがいなくなったら、そのときには私が行くからと言っても、きっと信じないんだろうけど。深い傷は治せなくても、包帯をまくぐらいのことはできるかもしれない。
見えないように。なにも、なんにも、見たくないものは見えないように。


05/04/09

昨夜はオコタン大冒険!迷子の危機一髪!
夕食をとったあと、夫が「やっと車のナンバープレートが来たからつけてくる」と、駐車場まで行ったんですね(今までは仮プレートで走ってました)。
ちなみに、アリゾナのナンバープレートの絵なんですが、またしても赤土の山とサボテン。やっぱ、可愛くない〜。もー、ええ加減にして欲しいわ!カリフォルニアのはパームツリーで、まだそれなりにお洒落だったのに・・・

で、夫はしばらくして帰宅、その後、私はリビングの食卓で、夫は寝室のデスクで、それぞれパソコンに向かっていたわけです。二時間ほどたって、そろそろもう休もうか、というときになって、オコタンがいないことに気が付きました。
「オコタン!オコタン!」と呼べど叫べど、姿も声もなく。
この家には収納場所がたくさんあって、オコタンが前脚で開けられるものがけっこうあるんですよ。だから、ことは厄介。いちいちそれらのドアを開けて、オコタン!と・・・
でも、普段いそうなところにはどこにもいない。
「ひょっとして、あんたがナンバープレートつけに行った時、足元からドアの外へ出てったんちゃうの?」
「ええっ?!・・・いや、気ィつかんかったけど、もしかしてそうかも知らん」

かくして、夜中の11時過ぎからオコタン大捜索・・・と思いきや、案外簡単にみつかりましたね。
私たちはアパートの二階なんですが、ちょうどその真下の一階のドアの前で縮こまっているところを夫に発見されたわけです。アホな子ちゃんだから、一階も二階もわからなくて、きっと真下のドアのまえでニャアニャア鳴いてたんでしょうよ。ひどく興奮していて、シッポがタワシのようにぶわっとふくらんでましたね。オコタンって呼んでも返事もせずプイっと明後日の方を向いて、大好きな鰹節をあげても匂いすら嗅ぎもしないで、「もー、家から閉め出されて、ボク、拗ねちゃったもんね!!」モード。
こっちは知らんがな、そんなこと。出て行くなっていつも言ってるのに、勝手に出て行ったんやから。
これで懲りたでしょう。お外は怖い怖いのよ!

さて、英語なんですが、そろそろマジでやらなきゃねー、と思い始めてます。
というのも、家に居ても、けっこう電話なんかがかかってくるんで。face to faceでも聞き取れないのに、表情から推測することもできず、メモにスペルを書いて見せることもできないキョーフの電話!
たとえば、ディーラーで車を買ったので、いろんな保険屋さんがかけてきます。要するに勧誘なんですけどね。夫はもうどこにするか決めたので、そんなん適当にあしらってほっとけ、と言うんですが、これがなかなか(~_~)
自分でも笑ってしまうようなセンテンスを喋ってたりして。いや、前もって何を言うか考えとけばいい話なんですけど、ものぐさなもんだから。

RRRRRRR!と電話が鳴ります。
「ハイ」と受話器をとります。
夫はHelloですが、私はいつも、Hiなんですよ。だって、日本の家族からかかってくるかもしれないし。
Helloって、完全に英語だけど、ハイだったら、日英どちらでも通じる!でしょ?
これは私の印象ですが、ヨーロッパの人は「ハロー」と言う人が多いですね、ドイツにいたときもそう感じたし。もちろんイギリスでもそう。でも、アメリカではみんなたいてい「ハイ!」です。メールなんかでも同じ。
そうそう、夫と結婚してから、知らない外国の人に英語で紹介されるというシチュエーションがたびたびありますが、学校で習ったのに絶対に使わないのはHow do you do?「はじめまして」。
みんな、Nice to meet youで終わりですもん。I'm glad to see youなんて、聞いた事ない。たしか中学で暗記させられたんだけど・・・

ま、とにかく電話にでます。相手がべらべら喋り始めます。夫への電話だとわかると、ただ今彼は出かけてます、he is out, nowとか何とか言います。保険関係だとわかると、彼はもうどれにするか決めましたよ、と言いたいんですが、あるときは、I think he has already made up his mindとか言っちゃって、自分でも可笑しかったです。まるで夫が何か大きなことを一大決心したみたいですもん。
またあるときは、he has already decidedって言ったあと、相手のハァ?みたいな雰囲気を感じ取り、もう一遍くりかえしたんですが、私としては、「彼はもう決めちゃったから(だから話すだけ時間の無駄ですよ)」って言いたかったんですよね。he has already decided, so if you talk with him about it, it'll be waste of your timeとかなんとか。でも、とっさにそのセンテンスが浮かんでこなくて、he has already decided・・・アーウー・・・。
かけてきたのは女性だったんですが、そのアーウー状態が可笑しかったんでしょうね、私自身も自分で可笑しくなっちゃって、そこでふたりでクスっと笑いあったりなんかして。なんか、それでわかってもらえたのかどうか、それこそ時間の無駄と思ったのか、OK, bye-byeとなったわけですが、ほんと、あれは自分で笑えました。
夫に、保険に入るって何て言ったらいいのか聞いたら、buyって言ってましたね、だから、he has already bought other insuranceとかなんとか言えばよかったんだと思いますが。

調べもしないものぐさ。そのうえ無知蒙昧ときたもんだから、ほんとに困った事態を引き起こさないうちに、勉強しなきゃ・・・とは思うものの、いまさら、なかなかいろんなこと憶えられなくて。学生時代に憶えてた単語は、いったいどこから抜け落ちていったのやら。んー。つらいっす。


05/04/12

またしても週末はいろんな買い物。
土曜日、IKEAでもうひとつ本棚と、ツインベッドをふたつ、夫のデスクと椅子を買ったんです。で、日曜の朝届けてもらうことにして、受け取ったのはいいんですが、ひとつのベッドのヘッドボードに欠けというか凹みみたいな疵があったんですよね。あんなん日本ではハッキリとキズモノですよ。取り替えてくれるんじゃないかと思って電話したら、それだけ持ってきてと言うので、行ったらけっこうスムーズに替えてもらえました。そのコーナーで待っている人たくさんいたし、きっとこんなことは日常茶飯なんでしょう。アメリカでは、みんな気軽に商品を交換とか返品してます。そういうことはめんどくさがらない。当然の権利だという感じ?簡単に返品できるから、まず買っちゃってから、ほんとに使うかどうかを考えたりして。

ひととおりの家具を揃えたので、もう私は肩の荷がおりたような気持ち。だって、いつまでも床にマットレス敷いて寝てるなんて嫌ですもん。日本じゃあるまいし。土足文化の国で。ドアを開けると、夫のデスクやら本棚が目に飛び込んでくるので、寝室なんだか夫の仕事場なんだかわからない感じですが、まあいいです、やるだけのことはやったという充実感が。あとはゆっくりとデコレイションを楽しむことにしましょう。
気が付くと、主な家具はみんなIKEAということになっちゃいましたが、人気もあるし、どこで買ったかわからないものより、元値がカタログなどではっきりわかるIKEA家具のほうが、帰国するとき売るにしても、簡単なんじゃないかと。そういうメリットありますね。

家電では、ステレオコンポとオーブントースターを買いました。
フライズ家電店で買ったんですが、こんなもんがこんな値段?!というのがトースター。
日本でパンを焼くだけのトースターって、せいぜいが二、三千円でしょ?でも、それがこっちではマトモなのを買おうと思ったら、$60とか$80するんですよ。ハァ?って感じなんですが、どうも、トースター以外にチキンをグリルするとかそういう感じで使いたいみたいなんですよね。だけど、網のうえに並べる式じゃなくて、四角い穴にパンを入れて焼きあがるとポンと出てくる旧式のやつでも、同じように高いんですよ。わからない!この国の人たちが何考えてるのか?!

ステレオは二万円もしないシャープ製品を買いました。似たような価格帯のなかでは一番マシだったと思いますが、なにしろ置いてある商品の数が少なくて。値段のわりにマトモな音出してると思います。やっぱりステレオないって寂しいですもんね。音の鳴るものがないって生活はね。今まではパソコンやミューボにヘッドホンつないで聴いてましたけど、耳への負担とか快適さが違いますもんねぇ。
こっちではMDは普及してないかわり、まだカセットテープが健在だったりして。私たちが買ったコンポにもカセットついてるし、ダブルカセットなんて懐かしいものもあります。日本のメーカーのデザインは見慣れたっていうか、安心感のある形ですが、他のメーカーが出してるコンポはもう面白いというか醜悪というか、子供のオモチャ的なものも多くあって、ターミネーターとか合金ロボットとか、ああいうメカニカルに凝ったデザイン。そこにあるだけで笑ってしまいそう。それがまたやたらピカピカと光るんですよ。音楽聴いてるあいだ、スピーカーがドクドク脈動するみたいに点滅しなくてもいいんだってば。落ち着かないことこのうえなし。私はこういう代物を買いに行かないし、関心もないからカタログみたり店頭でみたりもしないんですが、こういうのが日本でも、もしかして流行ってるの?

ところで、湿度が低いと静電気がすごいです。ほら、冬場にウールのセーターなんか着てると、車のドアに触れたりしたとき「パチッ」とくるじゃないですか。それ。こっちは暑いのでコットンのワンピースとか薄着なのに、あちらこちらで「パチッ」。電気人間です、まるで。体質にもよると思いますよ、手のひらや足の裏がしっとりしてる汗かき体質の人は大丈夫みたい。私は汗をかかない乾燥体質なので、困ってます。シャワーあとのボディローションは必須。それなしではとてもじゃないけど生きていけない。こっちではジョンソン&ジョンソンの出してるAveenoシリーズが好評ですね。皮膚科医推奨とか書いてありますが、これは、リバモアにいた冬、暖房で乾燥して背中にかゆい湿疹ができてた私を救ってくれた商品。オートミールの成分入りで、当時、ニュートロジーナを使ってるけどやっぱりかゆいとドラッグストアの女性に訴えたら、「じゃーこれよ!」と、石鹸&ローションのセットで使うように言われたんですが、見事に効いたんですね。そのときはこんなにたくさんのシリーズ商品は出してなかったのに、今ではボディだけでなく、フェイシャルのラインも出してますから、きっと当たったんでしょう。
ほんと、5年もたつと、以前アメリカにいたといっても、あちこち何かしら変ってるなと思わされます。

またリバモアに行ってみたいし、そういう話を向こうに住んでる知人ともメールでやりとりしてるんだけど、いつになることやら。あー、懐かしのあのアパート。猫たちが遊びにきてくれたパティオ。
ここでは中庭に人工の池がしつらえてあって、鴨がすいすい泳いでます。ときには、芝生のうえを歩いてたりして。人に慣れてますけど、やはり触ることはできませんね。ここに越してきたときは、大人の鴨ばかりだったのに、いつのまにか子どもの鴨が!ふ化してまだまもないちっちゃな雛が数羽、親のあとをついていっちょまえに水かきしてます。可愛い〜〜!!
でも、鴨ってこのアリゾナの夏の厳しい気候に耐えられるんだろうか?
まさか、観賞できなくなったら鴨鍋にしてしまう!なんてことは・・・ないでしょうねぇ???


05/04/15

遠くアリゾナにいて、新聞もネットでたまにしか読まない状態ですが、なんでも北京で大掛かりな反日デモがあったとか。前はなんだか忘れましたがアメリカの国旗を燃やしたりして反米アピールしてたし、まあ反米・反日なら共産党もそんなに芯から嫌がらない、せいぜい「おう、君ら、あまり過激にするなよ、中国が危険な国とレッテル貼られたら困るからなあ!」みたいな感じ、だから、ああいうの、やってる本人たちにとってはもう日頃の退屈解消っていうか、集団ヒステリー的エンジョイというか、要するに暇なんですよね、ヒマ(暴論)。
だって日本とは比べられないほど娯楽がないですから。いや、それなりにあるんだけど、まだ規制されたり、一部の枠のなかでだったり、一般庶民には縁がないものだったり、私たちが普通にしてること、楽しんでることが、あの国の人々にとっては普通ではないですから。

今、五十代ぐらいの方なら、身に憶えがないですか。若かりし頃、「アンポ、ハンターイ!!」とかって。学生同士で組織をつくって、まるで軍隊の真似事みたいなの、面白いんですよ、きっと。私がその頃に生まれてたら、絶対ハマッてたと思いますもん。若くてエネルギー満々で、敵視する大人たちや権威というものの顔に泥を投げつけるのが、スリリングで楽しい。いわば、公認のイジメみたいな。弱いものを叩けば、それは許されないイジメだけど、「若く純粋で社会的弱者な私たち」が政府に反抗して火炎瓶なんか投げてみるのは、ちょっとしたヒーロー気分。政治的なスローガンは、自分たちの獣性開放の楽しさを正当化するために存在する。ほんとにきちんとした組織の幹部ぐらいでないと、そんなに高度な理論武装もしてない。ましてやデモでメチャクチャやってるのは、ただの暴徒、反日教育のおかげで「これは政府も大目にみてくれる」と踏んだ「祭り好きの血が騒いじゃったお調子者」。どこにでもいますよね、そんなはねっかえり分子。

もう昔の話になりましたが天安門事件の一年後、天安門ベイビーがたくさん生まれたとか。
あの広場に座り込んで、決死の覚悟で性行為に及んでいたんでしょうかねぇ??
もちろんラブホテルとかしゃれたものないですから。多くの北京の学生たちは公園の木陰などで服を着たままでいたします。見られる危険は承知。けっこうそういう意識は進んでる(?)と中国人の知人に聞いた覚えがありますよ。
まあ、そんな感じですから。一緒に投石する、生卵ぶつける、そんななかでいろんな一体感・野性的な恍惚を味わっていたんでしょうね。だいたい、誰かが道端で喧嘩してるだけで、なんだなんだと人だかりができて、見物するのみならず、「それはあんたが悪い」「いや、そうは思わん」などと、周囲が口々に双方の間に割って入るような国民性ですから。大陸の中国人に特有の熱気、というものですか。
まだまだ「金持ち喧嘩せず」の国にはなれないんでしょう。農民戸籍なんて差別的な制度あるんですから。チベット問題もあるし。ダライ・ラマの自伝読んで、びっくりしましたよ、へー、こんなことやってるんだぁって。
いいがかりの反日、もうええ加減にしろと思いますけど、反日教育やめたら、いずれ国が内部からやばくなりかねないんじゃないですか。その防波堤としての反日・反米。
国内世論を一定方向に収斂させるかのように、いつも戦争ばっか仕掛けてるアメリカと同じ。
新設モザイク国家は、はた迷惑もなりふりかまわず。成り上がりだから、マナーもへったくれもございません。


05/04/19

「今、中国との関係がすごいことになってるなぁ、ニュース見てる?」と母から携帯メール。
ちょっとしか見てませんけど、まー、いつものことながら不愉快ですな。
え?なんて?会談で唐氏は「中国では反日教育は存在していない。」と言ったって?(毎日新聞)
ウソぬかせ、私が約十年前に留学したとき、向こうの「留学生用教科書」使って勉強してたけど、共産党賛美・反日ムード満開の記述ばかりやったやないか。日本(軍)がいかに非道な圧力で中国を痛めつけ、そこから艱難辛苦を耐え忍び、雄雄しくも自主独立の道を切り開いたのが共産党やと、みぃんなそんな調子やったやないか。留学生用のでこれやねんから、国内で使われてる教科書の程度だってわかろうというもんやろ。私はこの目でシッカリ見たぞ〜〜〜!
唐さん、あんた、いくら国内の動乱分子を抑えこむためやからって、ウソ言うたらあかんわ、ウソ言うたら。
あの頃、首に赤いチーフを巻いて通学してた小学生くらいの子らが、そんな調子の教科書で育った結果、今こうなってるんとちゃいますか。
愛国無罪?
へ。他国を憎まんと自国を愛せんのですか。他国への憎しみと自国への愛は、いつもワンセットですか。他国への憎しみを思い出すことで、ようやく自国を愛せるだなんて、なんて貧しい愛でしょうか。お気の毒すぎて、涙が出そうですね。

♪ウソをついてまで欲しい〜謝罪と賠償なのかい?
  涙が出てきた〜 いま中国とつきあえばきっと怪我をする(元歌「Spy」槙原敬之)

あのとき社会人の留学生(駐在の銀行員とか)仲間と食事をしてて、中国はこれからも発展していくだろうとか話し合っていたけれど、私は、「確かに、経済的には上海はちょうど香港のようになっていくと思う、けれども、ここの一般市民たちが先進国並みの文化的な成熟・洗練をとげるまでに、あと二十年は少なくともかかるはず。それが経済の足をひっぱる結果にならなきゃいいけどね」と言い放って、みんなから「そうかなぁ」と言われたことを憶えてますけど、そりゃ会社の金で留学して、外資系ホテルで食事したりボウリングに興じたり、若い女子留学生といちゃついてたら、市民のリアリティがどんなものか、到底わからんわけなのよ。銀行マンの予測がたいてい当たらないのは、現実を見ないで本を読んだり数字の解析ばかりやってるから。勧められても、絶対に中国への投資なんてしない。

カラオケ設備もある普通の小料理屋に入ったら、狭いトイレにはただの丸い「桶」だけが置いてあるとか、各家に電話がなく地区ごとに割り当ての公衆電話を使ってるとか。裏道を歩いてたら建物の三階あたりからゴミやら空き瓶が降ってきて、よく見るとここの人々は自分の家のゴミ箱を平気で公道に向けて開けてるんだな、とか。それが、よっぽど貧しい地区だけの話ならいざ知らず、最高学府である大学のなかでも、寮の上階から空き瓶が降ってくる。学生のみならず、先生がたも、ちょっとしたゴミなら窓から捨ててもいいと思ってる。
あの頃は不思議な感じでしたよ、こんな人たちがこれから携帯使おうとしてるんだなぁ、パソコン使おうとしてるんだなぁって。社会習慣とか「育ち」ってのは一朝一夕に出来上がりませんから。すごいギャップ。結局、ハコやツールだけ揃えても、使うのは人間ですから。あの人たちの意識が変らない限り、どんなに町がきらびやかになっても洗練されても、それは町に対する即席メッキにすぎないから、一皮めくれば人間の地金が出てくるわけです。

「日本側の謝罪は謝罪と認めない」(認めて、カードがきれなくなったら困る)

「国内世論に不満が蓄積されれば、国民の頭に埋め込んでおいた反日ボタンを押して方向をそらす」(国民をパブロフの犬状態にしておく)

「犬と化した国民、反日を旗印に大暴れ」(勢いで共産党への不満も噴出する若干の危険性あり)

「日本側と接触、過去の蒸し返し、謝罪と償いに触れ、パブロフの犬状態な国民の支持をとりつける」

「メディアでは都合のいい事しか流さない」(日本や世界からの正当なツッコミは放置)

こういうのを繰り返してるわけですよね、ここんとこずーっとね。
太平洋戦争終わって、もう何十年?歴代の首相や政治家が何回、中国の赤絨毯のうえで頭さげた?いつまでこんなこと続けるつもり?

貧乏が悪いんです。
拝金主義の世の中で、貧しいことはとても惨め。
豊かな沿岸都市に対して内陸の農村では、学校にも行けない子供たち、戸籍すらもない黒子(ヘイヅ。一人っ子政策のため、二人、三人と産む家庭のなかには役所に子供の出生を届け出ない場合も)たち。
解決できず、頭の痛い、自国の貧困問題。
こんなに経済は伸びているのに、まだ負けてる、まだ負けてる、そう思いながら生きるのは、とっても惨め。しらずしらず眉間にシワが寄って、何度も塗りなおしてきた厚化粧にもヒビが入りそう。
白猫でも黒猫でも、ええから、ネズミをとってこい〜〜!!ですよ。
今日もアリゾナは快晴、外は33℃くらいあると思います。湿度は低く、そよ風吹いて、まさに夏の洗濯日和。シャツなんか干せば、一時間もしないうちに乾くでしょう。
それでもみんな洗濯物を干さないんですよ。ドライヤーでタンブル乾燥。だって、そのほうが町の美観を損なわないんですもの、ホホホ。あら、お宅のベランダや裏庭にはためいている万国旗はなにかしら?プッ、下着のシャツに穴があいてるわよ、もうお捨てになったほうがよろしいんじゃなくって?いえ、あの、リサイクル、でしたっけ、小さく切って靴磨き布にでもなさるのかしら、オーッホホホホ!なんて面倒なことを!うちはノーリサイクルですわよ!!

そうそう、今回はアリゾナっていうか、このアパートのささやかな鬼畜さを報告しようと思っていたんですよ。
ほら、12日に鴨の子供たちの話をしたでしょ?
私たちが、ここに越してきた当時は、中庭の池には親鴨のつがいだけだったけど、雛が生まれたので可愛いって。あの雛なんですけどね、うちの夫が私より先に見つけたときは、七、八羽いた、というんです。でも、私が見たときは、確か六羽ぐらいだったんです。まあ、少し話は食い違ってますけど、そのときは何とも思いませんでした。で、先日、買い物に行くとき見たら、はっきりと四羽になっていて、あれ、少なくなった?と首をかしげていたら、その次見たときは二羽でした。一日ごとに減っていく雛たち!!
これはおかしい!なんで??と驚いた私が思い出したあること、そしてある商品を買ったことで、雛の減少の原因がわかったような気がしました。夫と顔を見合わせ、
「うっそぉ〜〜、こんなん、めっちゃ鬼畜やな〜〜!!」
そしてついに、先週の金曜日、夫が帰ってきて言うには、
「雛、もう一羽もおらんかったぞ。親鴨がうつろな顔してぼーっとしてた」。
ええっ!!こんなに早く鴨の子供たち全滅?!

あのね、鴨の子たちが泳いでるのを見かけ始めたと時を同じくして、鼻のいい私は、ちょっとした現象に気づいていたんです。
「あれ?どこかから、プールの匂いがする・・・」
そうなんです、すぐ外の中庭に出て、買い物に行くときなど、プールに使う塩素臭がかすかに漂ってたんですよ。でも、このアパート自体がプール付きなんだし、そこから漂ってくるのかな、にしても、ずいぶん離れたところから臭ってくるなぁ、なんてノーテンキに思ってたんです。
その頃、トイレのタンクにドボンと入れる洗浄剤を買ったんですよ、殺菌漂白もできるという商品。白くて丸いコイン状の、直径が8cmぐらい厚みが1.5cmって感じのモノです。それでようやくわかったんですよ、あの池や噴水や流れのなかにたくさん放り込んである丸いものの正体が。
ところどころに白くて丸いものが沈んでるなぁ、こんなの前からあったっけ?って、気づいてたけど気にしてなかったんです。だけど、これやん、これこれ、一緒やん、まったく!
まさかあれが殺菌漂白剤だなんて、ぜんぜん想像もしませんでしたから、鈍いですよねぇ、私も。そう、塩素臭の元は殺菌漂白剤だったんですよ。

考えてみたら、こんな暑いところで人工池なんかつくってたら、ボウフラがわいて、蚊が発生すると思うんです。基本的にどこかから流れてくるものではないから、水も腐ってくるだろうし。それを防止するために薬を入れたんだろうと。なるほど、ボウフラもいないけれど、魚一匹も泳いでませんもんね。こんな塩素臭い池で、魚なんか生きられないし、たぶん、鴨だって、親はまだ丈夫だから生きてるけど、生まれたばかりの雛は身体ができてないから化学物質にも弱くて、それで瞬く間に死んでしまったんじゃないですかね?
ここを管理する人たちにとっては、鴨だって餌をやって飼っていたんだから、芝生とか椰子の木とかと同じ、アクセサリーなんですよ。アパートの生けるインテリアなんです。

私は草花が好きで、自分でも種をまいて育てたり、コンテナなどに植えて世話をしたりしてた時期がありますが、ガーデニングという言葉が一般に流行りだして、みんなが庭を飾り始めた頃、残酷だなぁと思ったのは、庭を綺麗にすることに腐心するあまり、まだ花を咲かせてるけど伸びすぎて見栄えの悪くなった苗なんかは、どんどん引っこ抜いて捨てちゃうんです。あと、ボール状に吊り下げるとか、すごい不自然な植え方をしたりね。植物にとっては、ほとんど拷問だと思いますよ。生きたものじゃなくて、ただの飾り付けの道具として扱われるのは。
なんとなく複雑な気持ちでしたが、ここアリゾナでは花だけでなく、鴨まで!
昨日の夕方、念のために見回って探しましたけど、鴨の雛、まったくいなかったです。
親鴨だけが、芝生のうえを歩いていました。私が近寄ると、とっとっと足を速めて、ちゃぽんと池に入ってしまいました。底には約三ヶ月の間、殺菌漂白の効力を発揮する白い錠剤が沈んでる死の池に。
こんなことなら、見栄えのためだけに鴨なんか飼うの、やめときゃよかったんですよ・・・


05/04/21

だんだん日が長くなってきましたね。昨夜はめずらしく少し雨が降りまして、今日は「日差しは強いけど日陰はサワヤカ」という感じです。

ITIN(Individual Tax Identification Number)を取得しようと、以前にフィラデルフィアのIRSまで送った書類が突っ返されてきました。
マズかったらしいのは、取得の理由で、「運転免許をとるため」ということ。わざわざ「(ITINは)運転免許を得るため(に申請するの)ではない」と赤字で書かれてあったりして。だけど、実際に免許を発行するMotor Vehicle Divisionでは、「SSNがないんなら、ITINを取ってきてから試験受けて」と言われたんだし。。。
なんでもすんなり一回ではすまないアメリカ生活。
半年以上、アメリカで仕事をする場合、日本みたいに確定申告をしなきゃいけないんですが、外国人は税金が返ってくるので(今、夫の給料からは税金ひかれてます)、その申請をするんですが、収入のない配偶者がいると控除があって得らしいんですね、で、私のITINが必要だと知りました。要するに、何が何でもいるんですよ、ITIN。
ほんと、よくわかってないので、ヘンな文章になってしまってますが、とにかく、よく見直して、また提出しなおします。はー、何事にも時間かかる・・・ちゃんと理解しないままやってる自分たちが悪いのかもしれないけど。

最近では週末にドバっとまとめ買いをする習慣ができ、肉なんか1kgぐらいを小分け冷凍して毎日たべる都度、解凍して調理するというパターンにハマリつつあります。いやー、何と言うか、アメリカンスタイル。一応私は仕事してないんだし、もう一台車があって、私が運転さえできれば、べつに週末だけ買い物に走らなくてもいいんですけどね。でも、まとめ買いに都合のいいようにできてますよ、売り方自体がね、もう。なんでも大パックですから。気が付くと夫は、スターバックスのアイスクリーム、1クォート(約一リットル)入り大箱を、スーパーの巨大フリーザーからつかみ出してる。「どうせ買うんなら、こっちのほうが割安やで」と・・・
こんなん買って食べるのが普通になってしまったら、もう日本人に戻れないと私は恐れてるのに・・・いやぁ、こういうのに慣れてしまうと1パイントのカップが小さく見えてくるんです。こんな感覚で日本に帰ったら、何もかもが小さくて馬鹿みたいに高く感じるでしょうね。

買い物のとき、昔と違うなぁと思うのは、カード支払いで、DEBITというのがあるんですね。これ便利なんです。キャッシュレス社会のアメリカだからこそ、でしょうね。要は買い物した金額を銀行引き落としにするんですけど、そのとき同時にキャッシュが引き出せるようにもなってて、スーパーのレジで支払いと引き出しと両方が一度にできるという優れもの。カードを差し込んだら、ピンナンバーといって、四桁の暗証番号を自分で打ち込み、使い方は銀行のATMと一緒だけど、いちいちATMまで行かなくても、ちょっと買い物すればキャッシュバックで現金が手に入る。
こんなのは、2000年にはまだ普及してなかったですね。少なくともリバモアでは。あの頃は、みんな銀行のチェック(小切手)を持ち歩いてて、レジで小切手きってるのが普通の光景でした。ガスとか水道料金なんかも、みんな小切手で支払いしてました。いちいち請求書に同封されてる封筒に切手を貼って郵便で出してました。でも、今はオンラインで支払いもラクラク簡単。

そうそう、スーパーにはセルフサービスのレジコーナーもあって、そこにある小さな液晶画面の案内通りに自分でレジをやっちゃうんですよ。商品のバーコードにピッとレーザーを当てていくと、画面で確認できて、おまけに音声で、「○○、××ドルです。次の商品をスキャンしてください」とか指示される。で、たくさん用意されてるビニール袋に商品を入れていく。次々にスキャンし終わると、最後に支払いのボタンを押して、いろんな払い方のなかからひとつ選び、それが終わるとレシートが出てきます。
まだ慣れてない人も多いので、セルフコーナーはわりと空いていて、狙い目です。たいてい案内係の人が一人、そのあたりをうろうろしてますね。そうでないと、わざとスキャンせず、商品をそのまま袋に突っ込んで万引きしちゃう人もいるだろうし、機械が故障したり、商品のバーコードがどうしても読めなかったりしたとき、ヘルプしてもらわなきゃいけませんから。
買い物客にレジまでやらせちゃう、初めは「へぇぇ」と思いましたが、まあこれも合理的なアメリカ社会ならでは、でしょうか。

話は変わって、最近、マイブームになってたのがトルティヤで巻くサンドウィッチ。
「ラップ」と呼ばれてますね、こっちでは。
トルティヤってのはメキシカン料理でおなじみの薄いクレープみたいなもので、スーパーでは十枚入りとかで売ってます。一枚十円ぐらいの安さですか。適当な大きさのチップスにして、ディップをつけて食べてもいいんですが、ラップにするときは丸いまま使います。
ベトナム春巻きの要領で、まずサンドする具(何でもいいんですが、レタス、きゅうり、トマト、オニオンスライス、各種ハム、ローストチキンやビーフステーキを食べやすく切ったもの、チーズ、味付けにはマヨネーズと塩コショウetc)を用意して、それをトルティヤのうえにのせ、ブリトーみたいな感じに巻いて食べるんですよ。トルティヤがわりとしっかりしてるので、破れることなくきちんと巻けます。パンでつくるサンドウィッチとは、ちょっと違う食感で、なかなか美味しいです。


05/04/26

えーと。別に何事もなく過ごしています。
っていうか、何事もなさすぎてちょっと退屈モード。まだ渡米して二ヶ月にもならないのにねぇ。
夫の研究も煮詰まっているようで、ささいなことで八つ当たりされます。こっちもささやかに陰険な仕返ししてたら、嫌そうな顔をするので、
「あんた、いま私のこと、うっとおしいと思ってる?」と訊くと、
「いや、ずーっと前から、うっとおしいと思ってた」と言い返されました。

あっそう。

さて、こちらの米国公認会計士さんのページを見て、私は今、どっちにしろITIN取れないってわかりましたし、ドライバーズライセンスについては、国際免許とパスポートでなんとかならないかと交渉しに行かなきゃ。
でも、自分で自由にどこへでも行けたら、ここの生活がメチャ楽しくなるかっていうと、そうじゃないような気がしますね。図書館が欲しい。日本語の本が読みたい。読書はほんとうに私の生活の一部だったので、車があっても本が自由に読めない状況は、かなり退屈かも。勉強をかねて英語で、といっても、すぐに読めるようにはならないだろうし、気が滅入ります。うーん・・・ライフスタイル変えないとね。

楽しみなのは、来月、サンフランシスコ方面へのショートトリップ。うー、懐かしのリバモアへまた行けるなんて。もうあのアパートに行っても、猫たちはいないだろうなぁ。でも、建物を見るだけでもいいから行ってきたいです。
フライトは予約してあるし、向こうではレンタカー借りようと思ってます。リバモア時代にお世話になったアメリカ人ご夫婦がフレモント近辺に住んでいる(けっこう豪邸)ので、お泊りさせていただくことになっています。アメリカ人家庭にお泊りさせていただくのは、これで二度目ですが、ただの訪問と違って、「生活の細部」まで観察できるので興味深いですよ。
「ぎゃー、裸足と靴とスリッパが共存してる!」とか、
「ふーん、やっぱり朝はコーンフレークスとかグラノラ食べるのか」なんてね(~_~)
その家ごとにやっぱり個性があると思うので、一概に「これがアメリカ人の生活!」とは言えませんが。
ほんと、「これがアメリカ人!」とか「アメリカってこんな国!」とか、まったくといっていいほど言えないんですよね、地域によって気候風土とか多くを占める人種とかが違うし、言葉だって英語だけどそれぞれに訛りあるし。日本だって、東京と大阪は雰囲気がずいぶん違うけど、そういうのプラス宗教的なものとか人種的なものが入ってくるから、もうどうしようもなく色とりどりのごちゃまぜです。

きのう、格下スーパー「フードシティ」に初めて行ってみたんですけど、安い安い、うん、置いてるものがやはり違う。客層も違う。もしもあの店の近くに住んでいたら、アリゾナの印象も違ってたでしょうね。
「いやぁー、アリゾナって、やっぱ田舎やなぁ、物価安いし、英語とスペイン語併記してるし、もう半分メキシカンやん!」みたいな。
でも、行動半径が広がるにつれ、それは修正されていくんですけどね。
ASU(アリゾナ州立大学)の北にあるスコッツデールという町なんか、同じアリゾナとは思えないほど町並みからして綺麗だし、巨大ファッションモールにはプラダ、アルマーニ、フェラガモ、ルイヴィトンなんていう海外ブランドがさりげなく店を構えてるし、ときどきいかにもリッチそうなマダムを見かけたりします。
ざっと周囲のアリゾナ人の集合体を眺めると、ぜんぜん服やメイクに気合を入れてるとかお洒落って感じしないんだけど、たまーにハッと振り向いてしまうようなマドモアゼルやマダムがいらっしゃいますね。オーラが違うというか。
モールでクラブツリー&イヴリンを発見して、「うわぁ♪こんなところにこんなお店があったなんて〜」と入っていくと、ちょうどそんなマダムが二、三人でお買い物中で、棚を見ている私の後ろを「Excuse me」と言いながら通ったんですが、その洗練された外見から漂う貫禄というか、「あら。値札なんていちいち見て買い物してませんわ」的な雰囲気に圧倒されてしまいました。

こっちの人、恐らく世界中の他のどの国より、巨デブ率が高いんですよね。
自分たちでもわかっていて、社会問題になってるくらいです。
もうアンタ、それ人間のかたちを逸脱してるから、という感じのデブですよ、私の言ってるのは。日本じゃ普通にお目にかかれないような巨デブ。でも、住んでると目が慣れちゃうんです。顔は太ってなくても、そこから下に視線をずらしていくと、げ、何この巨腹!みたいな経験だって日常茶飯ですから。だけど、たまーに、ほんとにスリムで綺麗な人もいます。はきだめの中の鶴というか、思わず目が吸い寄せられるというか。そんな人に限ってけっこうリッチそうですね。着ているものもお洒落だし、乗っている車も。ああ、こういう人が、高級スーパーで「超高価なオーガニック野菜」を買ってサラダなど食べ、デブ防止と若々しさを保つフィットネス通いを欠かさず、アウトレットモールじゃなくてプロパー価格でゆったりブランド物を選べるファッションモールにお出かけになるんだろうなぁ、と。
太っていることが高貴な身分や美しさを表す時代があったし、今もそういう価値観をもつ国や社会もあると聞きますが、少なくともここでは逆のよう。

そうそう、ヤフーUSAのパーソナルズ見てると面白いですよ。やっぱり♂→♀の場合、相手に望む体型はスリムとかスレンダーとか引き締まった身体を希望してるんですね。日本だったら、ちょっとぽっちゃり好きな人多いと思いますが。おまえ、自分自身の腹回りをどうにかしろってツッコミたくなるヤツでも、女性にはスレンダーとか要求してたりして。なんか・・・こっちの人のスリムとかデブの基準って、日本人と激しく違うと思う・・・だって、みんなスリムとかスレンダーとか言ってても、周りにそんな女の人、すごーーく少ないんですもん。これじゃ希望する相手には誰にも出会えない。だけど、たぶん、私の目にはデブでも、こっちの男性の目には「まだスリムなうち」に入ってるんじゃないでしょうか。そうとしか考えられない・・・


05/04/28

日本ではゴールデンウィークが始まりますね。
アメリカでは、そういうものはありません。公休日というのはすごく少ないです。レイバーズディとかサンクスギビングとか、ニューイヤーズディ・・・いくつあるかわかりませんけど、とにかく少ない。そのかわり、個人的に休暇をとるんでしょうね。
アメリカ人はけっこう働き者、働いてるときの態度はレイジーですが、とにかく早朝出勤。リバモアに住んでたときもそうでしたが、七時には出勤して、八時にはもう仕事開始です。スーパーや銀行も八時にはオープンしてますし。で、遅くとも午後六、七時には帰宅して、みんなで夕食をとるというライフスタイル。このアパートのお隣も、気をつけてドアの音を聞いてると、朝は七時に出勤、で、六時半くらいに帰ってきますね。
うちなんか、標準から一時間ぐらいずれてるんですよ。
七時にようやく起きて、八時半とかに出勤なんて、遅すぎ。帰ってくるのも午後八時とかね、これも遅すぎ。
日本では普通にあることかもしれませんが、こっちでは完全にずれてます。なんとか早寝早起きの習慣をつけないと。

あー、英語やらなきゃならないの面倒、かといって、このままじゃ、生活はなんとかなるかもしれないけれど、社交とかのレベルでは全然だめ。
「○○という商品はどこにありますか?」
「すいません、○○の予約をしたいんですが」
みたいなのはね、なんとでもなるけれど、話があちこちとんで、冗談とかも交わされるような、リラックスした場での英会話というのがすごく難しい。まあ、そんな機会、めったにないんですが、いざあったとき困るんです。
メールなら辞書を片手になんとか書けるけれど、ナマの言葉のやりとりには、テンポとかノリってあるでしょ、あれこれ考えてると何も言えないし、何も考えずに喋るとどこか間違えて通じないとか、ハァ?と聞き返される羽目に。まだ一対一なら気持ちにも余裕があるけれど、複数のネイティブ(もしくは英語に困らないレベルの非ネイティブ)のなかに放り込まれるってのは一番難しい状況ですね・・・いや、それ想像したら、うちの夫って、よくやってんなーって思いますよ、あの発音、あの英語力で・・・ヘタレな私なら出勤拒否のヒキコモリになってそう。
おもむろに緊張の解けた帰りしな、「ああいえばよかった、こういう表現もあったのに」とか思い出すんですが、もう遅い。遅すぎるっ。ひとり顔を覆って、自分のダメ加減を脳内リピートし、(きゃー、自分のばかばか、恥ずかしいーっ・・・)というのを繰り返しつつ、ちっとも進歩してないわけです。
あーん、もうイヤッ!

♪英語が必要でも〜頑張りたくなぁ〜い
いまさら単語おぼえるのとか、メンドクサッ。それに、訊いてもすぐ忘れてしまうんですもん。これはさ、なんか、「必要だから」という「義務感」でやってるのがよくないんですよね。モチベーションが低いから、すぐ忘れちゃうし、なかなか憶えられないんだと。どうでもいい人の名前を、すぐ忘れちゃうみたいに。
英語教室に行ったら、隣にイケメン独逸人なんかが座っていて、「きゃー、クラウスったら素敵ぃっ!彼と話すためには、どうしても英語がんばらなきゃ!(英語のほうが独逸語よりも簡単だし)」みたいな、こう、楽しみがあれば勉強もはかどるというもの。
あんまり気がすすまないけど、不純(だけど強力)なモチベーションを見つけに、英語教室、行ってみようかな・・・
大学にもあるし、町の図書館とかでもやってるんですよ。金銭的にはいろいろ違いがあると思いますけど。ただなぁ、図書館なら自転車でも行けるけど、このクソ暑いってのがなぁ・・・まあ、検討してみます、前向きに。
リバモアにいたときは、「どーせ一年だし」という気持ちがあったけど、今回はいつ帰れるかわからないし。数年は覚悟で来てるんだから・・・

なんだか、語学留学で憧れのアメリカには来たけれど、ちっとも英語上達しないし、センセーの言ってることもよくわかんない。やっぱりネイティブの彼氏つくるのが早道よねぇ、と、そのへんにいるテキトーなアメリカ男とくっついてみる女子留学生の発想みたいで、我ながらチープ。
でも、そういう女の子が実際にたくさんいるから、アメリカの男にとっては「日本の女は尻軽で遊ぶのにはもってこい」という認識をうえつけていくんだろうなぁ。需要と供給の割り切った関係、どっちも合意のうえだったら他人がとやかく言うものじゃないかもしれませんけどね。
私はアメリカとかアメリカ人とか英語には、もう何の憧れもないですから。確かに家とか広いけど、その他の不便さとか粗雑さとか我慢しなきゃいけないし、もっと複雑にメンタルな面で嫌なところもあるんだろうし(薄々わかる)、なによりも自分が人種的にも心理的にもマイノリティになるってのが不安。いいところもあるけど安住したい国じゃない。

うーん、来て二ヶ月にもならないのに、もうホームシックはいってるのかしら。
まだ早いですよねー、たぶんほんとの試練はこれからですよねー・・・はぁ・・・


05/04/29

毎日、夫が帰宅すると、「今日は何してた?」って訊かれるんですよね、それが、たまらなくイヤ。
こんな奥様、他にいらっしゃいません?
なんか監視されてるみたいだし、それに、第一、言うほどのことは何もやってないから。
夫自身は、おそらく軽い気持ちで訊いてるんでしょうけどね。
何してたって、洗濯とか掃除、家事をちょこちょことやって、あとはほんの少し中庭を散歩したり、音楽を聴いたり、ネットやったり、たまーに買い物に行ったり、そんな感じ。コレコレ、コレやってたよ!って、胸をはって言えるようなものは何もない。
日本にいるときから、結婚するまえから、もともとインドア派で、家事を済ませたあとは、図書館から本を借りてきて読むかパソコンに向かっているか、という生活だったんですよね。でも彼はそういうのは気に入らなかったみたいで、「もっと外に出て何かしろ。他人と交われ」と、さんざん言われましたし、今も言われつづけてます。「外に出て何かしろ」でないと、「人生が無駄」みたいに言うんですよ。(そりゃ、私だって、イイ男限定なら「他人と交わり」たいですが、って問題発言??)

無駄かな?
そんなら、私の生まれてきたこと自体が、もう非生産的な無駄そのものなんでしょう。
なにも生み出してないし、っていうのは「経済的に」ということだけど。そういえば、自分の遺伝子をコピーした子供すら残してない。
無駄、無駄、無駄。何も生み出さない、何も残さない、無意味な人生・・・一応、結婚こそしているけれど、私は人生の負け犬なのか?
・・・というふうに、それこそ無駄かつ無意味な「罪悪感」「不幸意識」を私に植え付ける夫。
べつに、私はこのペースで生きてるのがラクなんだし、あんたに言われなければ「無駄」だとも「不幸」だともさほど思ってないんだけど。
でも、「お金を稼いでない」っていう引け目があるから、どうしても、「ハイ、その通りかもしれません、私って無駄な日々を送ってるかもしれません。生きていても吐き出す二酸化炭素で大気を汚すだけの存在なのかもしれません・・・」と卑屈にうなだれてしまう。気持ち的には、大いに反発感じてるのに。打倒、夫!!

お姑さんが、けっこう社交的で、しかもまだ下町長屋的情緒が色濃く残っている街にずっと住んでいたから、なんだかんだと町内で同世代の友達付き合いが多くて、今日はスイミング、明日はハイキング、来月は温泉旅行、みたいに、忙しく飛び回っている感じのヒトなんです。アウトドア志向っていうか、外出好き。
たぶん、そういう母親を見てるから、私が家の中でじーっと本ばかり読んだりパソコンに向かってるのが、夫には奇異で不健全に見えるんだと思いますね。なんといっても、女は父親が「男のモデル」として刷り込まれるし、男は母親が「女のモデル」として刷り込まれるところありますよ。いくつになってもその「刷り込み」は、人格のベースにうっすら残っていて、「これが当たり前」と思うとき、その「当たり前」の根拠になってたりするんだと思います、無意識に。
うちの母は、インドアなお稽古事(日本画、お茶、生け花など)はわりと好きだったけれど、友達つくってオバサン同士ワイワイ温泉旅行、みたいなのは一切なかったですね。旅行というのは、いつもファミリーで。決して人当たりは悪くないけれど、友達よりも家族親戚第一、そのほうが疲れなくていいって感じでした。とくに何かしていないと時間を持て余す、あるいは時間の無駄と考えてるふうではなかったですね。商売が軌道にのってきてからは、それこそ時間的に余裕ができて、習いたての水墨画を描いた紙を何枚も並べては私を呼んで、「なぁ、あんたなら、この中でどれが一番よく描けてると思う?」とか訊いてました。
そういう、親のノリが違うことって、微妙に子供の結婚生活にも影響しますね。

アメリカ(の特に地方都市)にいると、アウトドア志向で当たり前みたいな感じがあるような気がして、それもちょっと滅入ります。身体が弱いことはイコール不幸なこと、「山登り、ボート、フィッシング、キャンプ、すごく楽しいのに、身体が弱いと、すぐにしんどくなって可哀想ねぇ」みたいな。「だーかーらー。はじめっから、そんなもん、やりたくもねーんだっつうの!!」という魂の叫びは、ここじゃマイノリティの証拠。
んーと、この近くにセドナとかグランドキャニオンとかあるんですよ、車で日帰りもできそうな距離。砂漠なのにちょっとした湖もあるし、このあたりで遊ぶっていったら、そういうところへ出かけてハイキングしたり、バーベキュー。ほんと、バーベキュー好きですねぇ、こっちの人。アパートのなかにもわざわざバーベキューのコーナーがあるくらいです。だからもうそれが子供の頃から、慣れ親しんでいる娯楽なんでしょう。遊園地とかアミューズメントパークなんてないもの。ひたすら、Do it yourself 精神というか、中学の林間学校のノリですよ、ほら、飯盒でご飯炊いたり、みんなでカレーつくったりしたでしょ、あれが楽しいっていうノリ。
そういうの、心の底から楽しめる人はいいけど、私はインドア志向だから。疲れることイヤ。汚れることイヤ。汗かくことイヤ。虫とか大キライ。泳ぐのは好きだけど、絶対に室内プールでなきゃイヤ。日焼けするじゃない?
テニスとかバレーボールなんか、身体がしんどいだけじゃなくて運動音痴の下手くそだから、みんなの足引っ張るなぁと思うだけで、激鬱。上手な人のプレイを日陰で見ているだけなら面白いんだけど、「やってみなよ」って強制されるのはゴメン。音痴な人がカラオケで気まずい思いをするのと同じ、「できないのに、無理なのに、お願い、見てるだけで許して」って気分。
ほんと、自分にはアリゾナって合ってないなぁと思います。大自然、おお、この雄大さ、この母なる大地を渡る風よ、と感激できる人には向いてると思いますけどね。私なんか、ニューヨークのソーホー(一回しか行ったことないけどね)とか、ああいう雰囲気の場所が合ってるんですよ、基本的に。

ところで、夫は仮免で走ってたのが、実技試験をパスしてようやく運転免許もちに。
そしたらなんか自分が偉くなったように感じたらしく、まだペーパー試験も通ってない私に向かって、威張ること威張ること。

「この町で運転できんかったら何もできんからなぁ。おまえは、せめてバスの乗り方ぐらい覚えたらどうや」

ムッ。なにそれ。ちょっといい気になってない?こういうときは、
「いやー、これで晴れて僕も免許持ちや。良かった良かった。おまえは焦らんとゆっくり取ったらええで、行きたいところあったら、僕が連れてってやるから」
ぐらい言っとけば、
「あー、この人、ほんとに優しい人やわー」
と、思うこともできたのに。
昨日は私、何をどう勘違いしたのか、
「うちの夫って、よくやってんなー、あの発音、あの英語力で・・・ヘタレな私なら出勤拒否のヒキコモリになってそう」
と、ひとり想像して、帰宅した夫に、
「いやぁ、考えたら、あんたって、ややこしいこととか英語でやらなあかんこといっぱいあるのに、よく頑張ってると思うわ。自分で決めたこととはいえ、大変やろう。ごめんな、私、なんの役にも立てんで・・・」
とか、珍しくしおらしいことを本心から言ってたけど、ハッ、

あんなん、みぃんな白紙や!前言撤回や!(怒

ふん。女心と秋の空なんや。ていうか、そのチンケな傲慢さを何とかしろ!
明日からの弁当(そうなんです、「みんな弁当もってきてる。僕だけ買って食べるのイヤや。簡単なんでええから何かつくって」と言うのでサンドイッチ持たせてます)は、手抜きされてもしゃーないなッ!!



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